買い物にいくついでに、財布の中の現金が乏しいことに気がついた。
コンビニで払込が出来る金額は入っているし、晩ご飯の材料を買うのには、ライフのカードに数万円は入っているので、問題はないと言えばないのだが、少しは現金を持っておきたい。
ということで、郵便局に行って、ATMで5万円ほどおろしたところ、5枚中1枚が渋沢栄一さんでした。
さて、常々新札が出たら、どうなるんだろうかと思っていたことがあった。
それは、日本のコピー機やスキャナは、日本の紙幣を印刷しようとすると、コピーガードが働いて、コピー出来ないという。(試したことはない)
これが、新札にも適用されるのだろうかという疑問である。
まず、このコピーガードの技術だが、オムロンが開発したユーリオン(またはオムロンリング)と呼ばれるものが、紙幣にはありまして、それを検出するとコピーガードが働くという仕組みのようです。
ということは、新札にもユーリオンがあれば、既存のコピー機やスキャナのアップデートとかは不要とも言える。
また、コピー出来たとしても、ホログラムがあるので、その部分は別途考えなければならないとも言えるし、特殊なインクを使っているので、特定の周波数帯のブラックライトに反応するようになっている。
つまりは、簡単には偽札は作れませんよということなんだ。
だけれども、カメラで撮影したりは出来ると言えば出来る。
他にも、様々な偽造防止対策が施されている。
各国、電子マネーが普及している国も多い。
普及する要因として、現金の信用度が低いということもある。
つまり、銀行ですら偽札を扱っているということ。
そういう危機感からなのかもしれない。
日本に偽札が出回る確率は極めて低い。
初代500円硬貨の偽物は横行してしまったことはあったと記憶しているが、現・500円硬貨は3代目で、おそらく偽物を作ることは不可能な技術が盛り込まれている。
電子マネー化はどんどんと進んでいくことは目に見えている。
日本はその点においては、遅れているとは言っても、進んでいることは確かである。
自分は50代だが、聖徳太子の一万円札や五千円札、伊藤博文の千円札、岩倉具視の五百円札を使ったことのある世代である。
1996年の、福沢諭吉(雉)の一万円札、新渡戸稲造(富士山)の五千円札、夏目漱石(丹頂)の千円札。
2000年のミレニアムに守礼門(紫式部)の二千円札。
2004年の、福沢諭吉(平等院鳳凰堂の鳳凰像)の一万円札、樋口一葉(尾形光琳作燕子花図)の五千円札、野口英世(富士山)の千円札。
いろいろと思い入れは深い。
もし、20年後も新紙幣は出るのか解らないけれども、父の年まで生きられるとしたら、それを見ることになるのだろうか。
それとも、現金が消えた世界を見ることになるのか。
どちらになるんだろうか。
ではでは