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ここ数か月、資源高などを背景に、
食品などを中心に毎月何かしらの値段が上がっています。
不動産業界でも
もとから高値だった資材が円安によりさらに高騰、
それ以外にも人材費などさまざまな費用も値上がりしているため
他の業界の例にもれず、建築や修理にかかる金額に値上げの波が押し寄せています。
そんな落ち着く見通しの立たない値上げの時代の中、今まで
あまり見られなかった部分で大きい値上げに繋がりそうな動きがみられました。
マンション管理大手の大和ハウスさんが、自社で管理しているマンション向けに
修繕積立金の見直しサポート提供サービスを開始することを発表しました。
大和ライフネクスト株式会社
「管理受託マンションを対象に「修繕積立金レポート“つみレポ”」を提供」
「このままだと建て替え等の用途として毎月積み立てている積立金が
足りないので予定通りにマンション建て替えができなくなる」
という事情が多くの管理している建物で起こっているようです。
維持費である修繕積立金はマンションに住んでいる人達が
毎月積み立てて貯めていき、何十年か後に時期が来たら建て替え費用にする
というお金なのですが、築年数が古くなってくると、
住んでいた人が亡くなったりしていなくなり、
次に入居する人も現れずに積み立て金を払う人がいなくなったり、
買った人が海外に住んでいて毎月の積立金の支払いが遅れても
連絡が取れず滞納していったりと、
なかなか予定通りには貯まらないという現実があることが知られていますが、
ここ数年の資材などの高騰により
「金額は目標通りに貯まったけど、建て替え工事の見積もりを出してみたら、
当時予定していたよりも工事費用が高くなってしまった」
という事態が新たな問題として浮上してきました。
そのような事態なので「このままではマズイ」と積立金の見直し提案を
始めたようです。管理大手の大和ハウスさんが値上げに舵を切るとなると
他の管理会社さんも追従する可能性があります。
実際、知り合いの工務店さんにお話を聞くと金額上昇の理由が資材などの
工務店さん側ではどうすることもできない部分のため値段も上げざるを得ず、
しかし利益があがっているわけでもないのでかなり苦しい状況のようです。
同じ工事でも数年前と比べて、
工事金額が倍近く上がっているという工務店さんばかりなので
一昔前に建てた計画では今は成り立たなくなってしまったという事なのでしょう。
食品などの値上げで大変な中、毎月の支払である維持費の額が多くなってしまうと
家計が大変苦しくなると思います。しかし、ことは建物に関することなので、
老朽化が目立つ建物を放置してしまうと大きな事故につながるリスクが
高まってしまうので、問題解決は喫緊の課題と言えるでしょう。
大変な時期ですが、世情を見る限り今後この動きは大きくなっていくと思われます。
安全に安心して生活するため、マンションにお住みの方は管理組合や管理会社から
話し合いの連絡が来たら積極的に話し合いに参加し、
皆で事態を乗り切るため協力していきましょう。
マンション購入・売却はKnホームにお任せください！
