1月も半分が終わり、いよいよ本格的に受験シーズンです。

私が勤務している学習塾には、大学受験生と高校受験生がいます。

自分の教え子が志望校に合格し笑顔で合格報告や試験結果の報告に来てくれる瞬間は

この仕事をやってて良かったと思う瞬間でもあります。

一方で、納得のいく結果を得られなかった生徒は

「すみませんでした。」と報告に来ることが多いです。

申し訳ないのはこちらのほうなのに…。と心が痛む瞬間です。

 

さて、受験を控えている皆様の中には時間制限という高い壁と戦っている人も少なくないと思います。

今回は、英語の時間制限の壁を超えるために速読力向上の方法をお伝えします。

 

英語は日本語と異なり、後ろから修飾していく言語だと聞いたことがあるかもしれません。

例えば、「私は学校に行く。」を英語にするとI go to school.になりますね。

これを語順そのまま日本語にすると「私は行く、学校に」となります。

その他にも、関係代名詞や分詞などは”後置修飾”と呼ばれます。

名前の通り、修飾語は後ろに置きますよという文法です。

The girl standing over there ….は、「女の子、後ろに立っている=後ろに立っている女の子」

となるわけです。

後ろから後ろから訳した後で前から順番に日本語らしく読むという手順が時間がかかる要因だと思います。

長くなればなるほどこの手順は複雑になりその文かかる時間も長くなります。

 

このように後ろから読んで、改めて前から自然な日本語にする方法を「精読」といいます。

もし、今英文を読むのが苦手な人がいましたら、まずこの精読を極めることをオススメします。

英文は読めるけどもっと早く読みたい!という方は次の方法を試してみてください。

 

まず、日本語訳を確認しながら英文を読みましょう。

その際、以下の点に注意し、必要があれば本文に書き込みを加えてください。

① 進行形以外のing(動名詞か分詞か)

② 関係代名詞のthat、what、which(thatは指示語との区別、what、whichは疑問詞との区別)

③ to不定詞(名詞的、形容詞的、副詞的用法の区別)

④ and(単語と単語をつなぐand、文と文をつなぐandの区別)

文法を確認し、日本語訳を確認したらあとはひたすら音読しましょう。

音読する際には英語を読みながら頭の中では日本語を同時再生します。

これがなかなか難しく、初めはスムーズに読めないかもしれません。

しかし、繰り返し音読しているうちにつっかえることなく読めるようになります。

慣れてきたら違う英文でも試してみると良いと思います。

 

机に向かって勉強をする気が起きないなぁ・・・というとき、あると思います。

音読はテレビを見ているときにCMの間でもできます。

机に向かわなくても布団の上でもできるかもしれません。

勉強しなくてはいけないのに、やる気が起きない…罪悪感が、

受験生の心をむしばんでいきますが、これなら罪悪感を感じずに少し手も抜けるかもしれません。

 

実は、この方法、私が実際に受験生の時に行っていた方法なんです。

当時の私は、速読力を身に着けたくて、なんて気持ちはさらさら無く、

勉強したくない一心で生み出した手抜き方法でしたが、

英語の試験ではいつも時間が余っていたので、後から考えると速読に効果的だったのかな

と思うようになりました。

 

もし、制限時間内にいつも解き終わらないという悩みを抱えている人がいたら

ぜひ、実践してもらいたいと思います。

ただし、継続することが大切です!

 

次回:私の心配事