今日は息子の誕生日。
こんなに時間が流れた今でも、息子が生まれたあの日のことは、はっきり思い出せます。
陣痛もあるのに、首にへその緒が巻いていて、生まれてこれなくて、
このままでは命が危険だからと、急遽手術となりました。
いきむたび、息子の首を締めていたのだと思うと、本当にこわくて、申し訳ない気持ちになります。
何があっても病院のせいにしませんなどと、(言葉は違いましたが)
なんとも理不尽な書面に、パパさんがサインをしているのを見たら、
急に不安になりました。
手術台の上で震えていると、先生が「寒いですか?震えていますね」と言われました。
寒いのか怖いのか、ブルブル震えている自分の震えを、止めることができませんでした。
局部麻酔なので、手術の最中の事は、全部わかっていました。
生まれた時(取り出された時)「男の子や!」という
誰かの声が聞こえたのですが、生まれた合図の泣き声は聞こえませんでした。
数秒?数分?後、泣き声が聞こえました。
「良かった!泣いてる!」と、喜びと安堵で、いっぱいになりました。
退院後、母子手帳を見ると、仮死状態で生まれたと書いてありびっくりしました。
体重は1820gの、小さな小さな赤ちゃんでした。
お腹は膨らんでいましたが、腕や足は本当に細くて、針金のようでした。
あの時は、生まれてくれたことを感謝し、
何も望まない、生きてくれているだけでいいと思いました。
なのに、いつしか当たり前になって、もう少し勉強してほしいとか、
ヴァイオリンやピアノの練習を、もっとしてほしいとか、
クラブも頑張ってほしいとか、
どんどん、色々押し付ける悪い母親となっていきました。
離れて暮らす今では、あの頃の自分の愚かさがよくわかります。
誕生日は、生きていてくれて有難う!悪い母親でごめんね!と、
感謝し、反省する日なのです。
あると