花と言えば紫陽花だろうか。
何という名前の植物なのかわからないが、
目に止まった花がある。
子どもの運動会やら、お遊戯会、学芸会、
およそ、行事という行事の映像は、
ずっと昔から、
ほとんど、私のまぶたの裏に焼きつけて、
思い出話として時折、ゾンビのように、
過去から呼び寄せることにしてきた。
少しずつ、記憶がずれて、
釣り人のように釣果自慢が、
最初よりかなりスケールアップされるなど、
よくあることと思う。
これが、世に言う「デフォルメ」だろうか。
いよいよ似顔絵の達人と同レベルにまで達した感もある。
しかし、登場するのが美しい花の場合、
「まぶたの裏」は頼りない。
そこで、シャッターをカシャリだ。
やはり、美しい物は良い。
残すことに何のためらいもない。
一期一会の儚さとは別の次元の話である。
さて、今日はもうひとつ、
私の視線をくぎづけにした出会いがあった。
最初はサイダーかラムネかと思いきや、
なんと「清酒」。
花火と金魚のこのお酒、
「夏の戯れ」という名前。
京都・伏見の出身。
「一期一会」と売り場の棚を離れかけたが、
後ろ髪をしっかり引かれ、
運命の糸に絡め取られた。
さすが「戯れ」だ。
なんのことはない、
情緒の要素はほとんどなく、
「冷酒」の誘惑、ということである。
でも、ちょっと嬉しい。
空き瓶を何に使おうかと、
早くも冷酒を飲み干した後に心は飛んでいる。
衝動買い、無駄遣い、
冗談じゃない、
これで十分幸福な私。
「一期一会」より、
「運命」の力の勝利ってことだと、
きっと、そうだと、、、思うのである。


