『精神文明と奇跡』
政木和三

 

著書装幀:横尾忠則

 

 

第5章 病気とは

 

 

◎ 聾唖(ろうあ)者が普通に話せる装置

 

 

 

 大阪の聾(ろう)学校に、戦死したことになっている自分がいまだ生きていることに感謝して、普通学校からこの学校に代わってこられた吉田亀雄先生という方がおられた。

 とても情深く、不幸を背負った児童のために献身的な努力をされていた。

 私にも手伝ってほしいとの申し入れがあったので、ときどき学校へ行き、補聴器や測定の相談にのっていた。

 ある日、Yという母子を紹介され、

 『この母親は、兄夫婦の子供さんを貰い子してからしばらくたって、聾啞(ろうあ)であることを知られましたが、実子以上にかわいく、何とかシャベれるようにしたいと、学校に通っておられる感心なお母様ですが、何とか助けることはできないでしょうか』

 とのことであった。

 そのころ私は、オーディオメーターといって、聴力の試験機を試作していたから、聾児(ろうじ)は聴力が常人にくらべて、百デシベル程度低いことを知っていたので、頭の中にふとその子供に、千倍か一万倍の声で言葉を教えればよいのではないかと思いついたから、私が一つ機械を試作してみましょうと約束した。

 それから一ヵ月後に、言葉を教える特殊な装置が完成したので、そのYさんのお宅へ持参して使用法を説明して、

 『お母さん、大変ですけれども、毎日毎日子供さんに言葉を教えてあげて下さい。

 マイクの前でハッキリとした口調で、子供さんが飽きないように日本語を教えて下さい。

 日本語を覚えてしまうと、小さな声でも聞き分けられるようになるはずですから』

 と告げた。

 それからの一年間は、朝から昼、そして夜も日本語のレッスンが始まった。

 子供の耳には特殊設計の強力スピーカー型イヤホーンをつけたまま、何時間もの勉強が毎日続いた。

 そして聾学校から普通の小学校へ入学し、最前列の机に位置し、小型の補聴器を使用して授業を受けるようになった。

 そして中学校は補聴器なしで通学、高校そして大学も卒業して今回めでたく結婚にゴールインした。

 このように聾啞者として聾学校に行っていた人が、常人のようにシャベれると言うことの原理は簡単で、言葉を覚えることである。

 普通人の我々でも、自分の知らない他国語をどんなにゆっくりと、明瞭に話されても意味もわからず、口真似すらできない。

 しかし、よく知っている言葉であれば、どんな雑音の中でも、小さなささやき声でも、その意味をはっきりと知ることができる。

 聾児は、耳の感度が悪く、難聴なるがために、普通の話し声では聞くことができず、日本語を覚えることができないために、話すことができなくなってそのまま一生を啞として過ごすことになるものである。

 子供のときに、普通の話す言葉を一万倍ぐらいに増幅して耳にいれてやると、言葉がわかるから、それを覚えることができ、一度覚えてしまえば、それからは小さな声でもその意味を理解できることになる。

 オーディオメーターによって難聴者を調べてみると、普通人の千分の一か、一万分の一ぐらいの聴力しかない。

 これでは普通人の話はほとんど聞きとれないが、人の声を千倍から一万倍に大きくして耳にいれると、普通人同志の話し声と同じ程度となる。

 そのような状態で一年も母親が言葉を教えれば、小学校一年生としては十分な言語を話すことができるようになる。

 それからは、少し大きな声で話して貰えば十分理解することができるので、席を前にして貰い、小型補聴器を併用すればよいことになる。

 そして中学校ごろには、多くの言葉を知ることになると同時に、感もよくなり、補聴器を使用しなくても常人と同じように話すことができることになる。

 昭和五十三年十月に、再度この機器を自作して、千葉のある子供のためにお母さんが熱心に訓練をしておられたが、

 『五十四年の二月の幼稚園の学芸会で、とても発声が正確になったと先生から電話を頂いたので、嬉しいのでお知らせします』

 と、電話での報告が寄せられた。

 十数年ぶりに思い出したこの機械を、一人でも多くの人に使って頂きたいと思う。




精神文明と奇跡
第三刷発行:昭和五七年九月二十日
著者:政木和三
発行者:後藤房子
発行所:日新社
    岡山市尾上二七七〇 電話〇八六二(八四)二一二一
印刷書:山陽印刷株式会社
    岡山市中山下二丁目五-五〇-一〇一

 

 

 

 政木先生とのご縁の始まりは、
令和元年七月一日に他界しました昭和五年生まれの私の実父が小学生時代の頃より電気のイロハを教わり、
(実際に、電気ギター制作等々、様々な電気技術のご教授を、家族ぐるみのご近所付き合いの中で個人的に無償で賜ったそうです)
その後、御晩年には、政木先生の素晴らしいご発明品の集大成のひとつとして
“世のため、人々のため”に御余生をかけ陰徳にご尽力なさいました
超強力 神経波磁力線発生器
(改名機器、インパルス磁力線、そして、Mリング。すべての御販売は㈲政木研究所、㈲ケントにて)
の製造に至るまで、数々のお仕事をお世話頂き、
政木先生がお亡くなりになる最後の最後まで、私も含め家族ぐるみのお付き合いを賜わり、
今も尚、心の底よりとても尊敬し、感謝している恩師・師匠です。

 

 

 政木和三先生の廃刊御著書

 

『精神文明と奇跡』

 

を掲載させていただいています。

 

 

 

 政木先生の御教えである

『目先の欲望を捨て去り、世のため、人々のために尽力せよ!』

との仰せを引き続き継承するため、

今後も少しずつではありますが、

何度も何度も繰り返す、日々の心の学びの礎として、

政木先生の御教えのすべてをこれからも紹介させて頂きますので、

皆様には引き続きのお付き合いの程、

何卒、宜しくお願い申し上げます。

 

深謝

m(__)m

 

 

 

 

 

完全オーダーメイド組み立て一式品

『復刻版 超強力磁力線発生器 試作品』

(特許第3510016号)

物理化学や自然科学の実験用、工業での金属磁化用専用試作機器として

政木和三先生がご発明なされた初期の頃の

元祖アナログ回路式機器を復活させることに成功しました!

ご用命の際は

下記のリンク先、もしくはE-Mailアドレスよりお問い合わせください。

 

令和3年3月に復活! 復刻版超強力磁力線発生器

 

画像の機器は平成10年の薬事法改定により製造販売が打ち切られた

元祖旧式アナログ回路が装着される超強力神経波磁力線発生器(Mリング)

 

 

 

元祖!本家本元!! 

神経波磁力線発生器と復刻版磁力線発生器との内部構造や動作の比較

 

 

提供:株式会社ケネスト

info@knestinc.jp

 

税込¥330,000,-

 


≪ご注意事項≫

 

この試作品は一般的な完成型の市販商品ではありません。

完全オーダーメイド方式のみにて

ご依頼者様個人と当方との合意・同意の上で

組み立てセット一式の試作品として特別に製作させていただきます。

そして

ご依頼者様個人によって組み立てられましたこの試作機器は

政木和三先生と北野電機が平成10年まで製作していた

当時のアナログ回路方式の復刻版として

ありのままに復元した内容構造の機器となっています。

しかしながら

現在の日本国憲法を遵守するにあたり

この機器の内容構造は

人体への使用が禁止される対象品となっています。

ゆえに

全てはご依頼者様各自の自己責任において法律をご遵守の上

ご使用・ご活用いただきますようお願い致します。

また

当方はご使用に関する一切の責任を負いませんので

上記の旨をご理解、ご確認いただいた上でお問い合わせくださいますよう

何卒、宜しくお願い申し上げます。

なお

機器への一年間の無償保証はもちろんのこと

その後の機器修理に関しましては従来の元祖旧式機器と同様に

引き続き対応させていただきます。

 

 

 

保江 邦夫 先生 【第2回 バロン保江のエリア55】 2021年

~ 悲運の発明品がついに復活! 復刻版 超強力磁力線発生器!! ~

 

 

 

≪復刻版 超強力磁力線発生器 試作機 の内蔵タイマーについて≫

 

旧式の神経波磁力線発生器の内部部品には最大作動時間60分設定

(通常30分に設定しています)

可能なタイマーが組み込まれていましたが(一部、後期型のMリングは除く)、

今回復活させました復刻版 磁力線発生器には

最大作動時間3時間まで設定可能なタイマーが装着されています。

(出荷時は作動時間を1時間設定にしていますが、

ユーザー様にてご自由に作動時間を最大3時間まで設定していただけます。)

 

画像は元祖 超強力神経波磁力線発生器のタイマー

(こちら赤い針が60分設定になっています)

 

画像は本家本元 超強力復刻版磁力線発生器のタイマー

(こちら赤い針が1時間設定になっています)

 

 

 

最後に

当方は販売等々に一切関わっていませんが

元祖旧式の超強力神経波磁力線発生器(Mリング)より改良が施され

厚生労働省より医療用機器として許認可を受けています

家庭用電気磁気治療器のバイオイーザーをお求めの方は

正規にお取り扱いの有限会社政木研究所様へ

そして

元祖旧式機器のアナログ回路からデジタル回路へと改良が施され

厚生労働省より医療用機器として許認可を受けていない

家庭用健康機器のセルパワーをお求めの方は

製造販売元の株式会社セルパワー様へ

それぞれ直接に

お問い合わせくださいませ。



 

 

 

KNESTinc.