『私は奇跡を見た』
~ 超能力エネルギーの神秘 ~
政木和三
第一章 目の前で起きた奇跡
第七節 神示と共に現れた仏像
一年ほど後の昭和五十二年二月八日、私の家を訪問された先生は、その夜泊って行かれ、二階の日本間で眠っておられた。
部屋は襖が半開きになり、うす明りがついていた。
真夜中を過ぎた、確か午前二時二十分であった。
『まさきよ……まさきよ……』
と、小さな声が聞こえてきた。
そして次第に荘厳な声になり、朗々と響きわたった。
『政木家に、これを授く』
といわれた時にははっとして私は先生の方を見た。
すると、天玉尊先生の手が白く光り、掌の上に何かが白く光っているのである。
懐中電灯をもってきて照らしてみると、掌の上の白いものは大黒様ではないか!
『あっ、大黒様の出現だ』
と直感し、私は右手を大黒様に近づけ、掌からそれを取ろうとした。
ところが、大黒様は掌に密着しているようで、持ちあげようとすると、先生の手もそれについてあがってくる。
引っぱっても手から離れないのだ。
私はあわてふためいた。
どうすればよいのかわからなくなり、うろうろしていたが、その間、天玉尊先生からは、言葉が続いて聞こえていた。
これが神示だと気付き、始めてその声を聞いた。
『やーまーいをーーいやすーーためにーーわーれー出現せーリー……』
詩の朗読か歌の詠唱のようだが、世界一の名優にも真似ができないのではないかと思われるような、すばらしい神示のみことのりである。
言語は非常にはっきりとし、抑揚をつけ、音声は流れるように、天来の妙音を思わせるものであった。
私は、このご神示を記録しなければならないと気付いた。
しかし、右手は大黒様に触れ、左手には懐中電灯を持ち、それを照らしているので手がふさがっている。
気はいらだつが、どうすることもできない。
そこで私は大きな声で長男を呼んだ。
『早く来い、早くあがってこい』
と連呼した。
長男が
『どうしたんです』
と部屋へ入ってきたが、すぐその現場に気付き、神示の記録にかかった。
『汝に神秘の力をみせんがためなり。
汝なやみの床をたたみ捨てよ』
一生けんめいに筆記しているが、書く方が遅れてしまう。
しかし、遅れている分を書いている間は、いびきが大きくなり、神示が止まっているのである。
眠っている天玉尊先生が、どうしてそれがわかるのか不思議だった。
やっと書き終わると、また神示がでる。
『汝の心と同じ、神の喜びたるところの、聖なるみことを……
汝無心の心を心とし、我汝のすべてを、いやすものなりし』
これを書き終わるまで、また、大きないびきが聞こえている。
『この現象たるは、妙生の手より生みいだしたるものなり』
ここまで神示が終わった瞬間に、なぜか仏像が私の手に移動してきた。
そのとき私の手に移った仏像は熱かった。
体温よりも相当高く、五十度ぐらいかと思われた。
神示はなおも続いた。
『信ずる心あれば、我歓喜とすぞ』
『まさに、汝の力たる力より、しめしたるものなりし』
『信仰たるものは、迷いの心を捨て、一筋の道にこれを説き、……』
『神なる力、大いなる風を吹き、氷山をとかすも自在なり、天より糸を垂れ、小さき浮きに立てたる針に、糸を通すことも自在なり』
『我のみことのりを信ずる心こそ、まことの心なり』
これまで、神の手のように、白く光り、棒のように延びていた天玉尊先生の右手は、みことのりが終わった瞬間に、生きた人間の手のようにやわらかくなり、ふとんの上に落ちていった。
先生のイビキは、そのまま続いていたが、そのままにして、仏像を持ち、長男と一緒に階下におりた。
そして次男と家内にも仏像を見せた。
『大黒様が現われたよ』
と差し出すと、びっくりして、合掌しながら涙ぐんでいた。
数分後、ふたたび二階へ仏像を持ってあがり、天玉尊先生の所へ行った。
『先生、起きて下さい、先生、先生』
と呼んだ。
しばらく呼んでいるうちに、やおら眼をさましてこられた。
『先生、大黒様が出ました』
と差し出した。
ねむそうな眼でじっと見つめて、
『こんどの仏像は出来あがっていますね。
よかったね』
と大黒様を眺めておられる。
私は頭を深々と下げ、
『ありがとうございました。
有難うございました』
と、心の中から何回もお礼を申し上げた。
『先生、おやすみになって下さい』
と言って、階下へ大黒様をお持ちした。
このときの像は、一昨年出現された大黒様の三倍もありそうな大きさであった。
前の大黒様は、打出の小槌を持っておられるが、この日出現された大黒様は、右手を前に向け、人に光をあたえ、導く姿である。
数々の奇跡によって、私の考え方を根本的に変えてしまった天玉尊先生の力は偉大である。
どんな説教や講話よりも、事実をもって示される無言の実行力によって、私は物質科学の世界から、精神科学の必要性を教えられたわけである。
だから、精神あっての物質科学でなければならない。
精神(誠心)をもって、科学的機械の設計製作を行なえば、地球の水や空気を汚染するような、公害発生機は造らないだろうと思われる。
今までの異状な生産増強は、自己さえよければよいという考え方からなされたために、公害をばらまき、川を死の床に追いやったものである。
川の魚に対して、少しでも愛情があれば、河の魚が死ぬことがわかっている汚い水を、放出しなかったことであろう。
川に汚れをたれ流し、それを下流で大都会の水道の飲み水として使用しているのだから、下流の人の身を考えれば、上流の人達は、そんな悪い水は流せないはずである。
また、自分の周囲には、必らず他の人間や、生き物が生活していることを、いまも忘れてはならないことを、自覚しなければならない。
私には、大黒様の奇跡が、これを教えているものと考えている。
二日後の十日の朝は、九時半に天玉尊先生が起床された。
『お早うございます』
と、声をかけると、
『今日十時にSさんの家で奇跡が起きます』
と、こともなげにおっしゃった。
そして間もなく、十時十分にSさんから電話がかかってきた。
『いや驚きましたねえ。
-----会社の事務室の戸棚の中に、大黒様が出現したと、いま事務員から電話があったんですよ。
事務員はうろたえてしまいましてね。
九時四十五分には何の異常もなかったのに、十時五分に大黒様があらわれたというのです。
そして自分一人しかいないのに、……どうしたらよいでしょうか、というわけですよ』
私は家から二十キロはなれた、その場所に発生した、大黒様をカメラにおさめようと、息子と共に出かけた。
S氏の事務所に着くと、その現場にいた事務員の人が、状況をこまごまと話してくれた。
大黒様は、私の家に出現したものと瓜二つであり、木目までほとんど同じであった。
ただ顔がSさんに似ており、私の家の仏像は私に似ているだけの差である。
ではなぜこのように大黒天像が現われるのかを、先生の神示から、その由来を説明してみよう。
大黒様は一六六七年に、河内の国に始めて印度から渡って来たものだという。
日本の大黒様は、大きな国を司どるもので、大国主の命であり、大いに真黒くなるまで働きなさい、なまけものには、この打出の小槌を振るうというのが主旨である。
一年に六回、きのえねの日に、醤油のご飯だとか、抹茶のご飯を供える。
これは肉とか他のぜいたくなものを入れないご飯に、七色のお菓子を添えてお供えすることになっている。
初きのえねの日に雨が降ると、その年は雨が多く、水害の出る心配が多くなる。
大黒天は釈迦の変身であり、印度では戦の神であり、そのほんとの名前は、大麻尼珠王如来(ダイマニシオニョライ)と言い、三面の顔を持ち、最初は蓮花台に載っていたが、その後俵に載るようになったものである。
大黒様が先生の所で出現したとき、神示として次の言葉があった。
『貧窮の衆生には福徳を与え、疾病のものには良薬を与え、短命の衆生には延寿を与え、愚痴の集生には理をあたえ、憎悪の集生には善を与えよ』
昭和三十二年のことだが、このご神示を戴き、その大黒天の前に水を供えよと告げられたので、水をお供えすると、酒に変わったという。
その後は、空のトックリにお酒が湧き出し、色も着き始めた。
その後現在まで一年に六回宛、空のトックリに酒が発生するようになったのである。
それは全て、きのえねの日であった。
お酒の色は、紫色、青色、黄色であり、これを仏教で言えば、甘露である。
一回の出現量は約三リットルであり、このお酒は集まった人々に全て配られて、二百人でも、三百人でも、配り終るまでは尽きることはなく、配り終わった瞬間に、トックリは空となるのである。
私は奇跡を見た
初版発行:昭和53(1978)年1月10日
10版発行:昭和59(1984)年3月15日
著者:政木和三
発行者:瓜谷侑広
印刷所:藤印刷 株式会社
発行所:株式会社 たま出版
〒162 東京都新宿区納戸町33
電話 03-269-4367
振替 東京3-94804
0014-0023-4354
1978©
ISBN 4-88481-023-6 C0014 ¥980E
政木先生とのご縁の始まりは、
令和元年七月一日に他界しました昭和五年生まれの私の実父が小学生時代の頃より電気のイロハを教わり、
(実際に、電気ギター制作等々、様々な電気技術のご教授を、家族ぐるみのご近所付き合いの中で個人的に無償で賜ったそうです)
その後、御晩年には、政木先生の素晴らしいご発明品の集大成のひとつとして
“世のため、人々のため”に御余生をかけ陰徳にご尽力なさいました
超強力 神経波磁力線発生器
(改名機器、インパルス磁力線、そして、Mリング。すべての御販売は㈲政木研究所、㈲ケントにて)
の製造に至るまで、数々のお仕事をお世話頂き、
政木先生がお亡くなりになる最後の最後まで、私も含め家族ぐるみのお付き合いを賜わり、
今も尚、心の底よりとても尊敬し、感謝している恩師・師匠です。
政木和三先生の廃刊御著書
~ 超能力エネルギーの神秘 ~
『私は奇跡を見た』
を掲載させていただいています。
政木先生の御教えである
『目先の欲望を捨て去り、世のため、人々のために尽力せよ!』
との仰せを引き続き継承するため、
今後も少しずつではありますが、
何度も何度も繰り返す、日々の心の学びの礎として、
政木先生の御教えのすべてをこれからも紹介させて頂きますので、
皆様には引き続きのお付き合いの程、
何卒、宜しくお願い申し上げます。
深謝
m(__)m
完全オーダーメイド組み立て一式品
『復刻版 超強力磁力線発生器 試作品』
(特許第3510016号)
物理化学や自然科学の実験用、工業での金属磁化用専用試作機器として
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令和3年3月に復活! 復刻版超強力磁力線発生器
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元祖旧式アナログ回路が装着される超強力神経波磁力線発生器(Mリング)
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税込¥220,000,-
≪ご注意事項≫
この試作品は一般的な完成型の市販商品ではありません。
完全オーダーメイド方式のみにて
ご依頼者様個人と当方との合意・同意の上で
組み立てセット一式の試作品として特別に製作させていただきます。
そして
ご依頼者様個人によって組み立てられましたこの試作機器は
政木和三先生と北野電機が平成10年まで製作していた
当時のアナログ回路方式の復刻版として
ありのままに復元した内容構造の機器となっています。
しかしながら
現在の日本国憲法を遵守するにあたり
この機器の内容構造は
人体への使用が禁止される対象品となっています。
ゆえに
全てはご依頼者様各自の自己責任において法律をご遵守の上
ご使用・ご活用いただきますようお願い致します。
また
当方はご使用に関する一切の責任を負いませんので
上記の旨をご理解、ご確認いただいた上でお問い合わせくださいますよう
何卒、宜しくお願い申し上げます。
なお
機器への一年間の無償保証はもちろんのこと
その後の機器修理に関しましては従来の元祖旧式機器と同様に
引き続き対応させていただきます。
保江 邦夫 先生 【第2回 バロン保江のエリア55】 2021年
~ 悲運の発明品がついに復活! 復刻版 超強力磁力線発生器!! ~
≪復刻版 超強力磁力線発生器 試作機 の内蔵タイマーについて≫
旧式の神経波磁力線発生器の内部部品には最大作動時間60分設定
(通常30分に設定しています)
可能なタイマーが組み込まれていましたが(一部、後期型のMリングは除く)、
今回復活させました復刻版 磁力線発生器には
最大作動時間3時間まで設定可能なタイマーが装着されています。
(出荷時は作動時間を1時間設定にしていますが、
ユーザー様にてご自由に作動時間を最大3時間まで設定していただけます。)
画像は元祖 超強力神経波磁力線発生器のタイマー
(こちら赤い針が60分設定になっています)
画像は本家本元 超強力復刻版磁力線発生器のタイマー
(こちら赤い針が1時間設定になっています)
最後に
当方は販売等々に一切関わっていませんが
元祖旧式の超強力神経波磁力線発生器(Mリング)より改良が施され
厚生労働省より医療用機器として許認可を受けています
家庭用電気磁気治療器のバイオイーザーをお求めの方は
正規にお取り扱いの有限会社政木研究所様へ
そして
元祖旧式機器のアナログ回路からデジタル回路へと改良が施され
厚生労働省より医療用機器として許認可を受けていない
家庭用健康機器のセルパワーをお求めの方は
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お問い合わせくださいませ。