『精神エネルギー』

~ Spiritual Energy ~
政木和三

 

 

 

 

第四章 心の構え

 

 

◎ 無欲の大欲 ①

 

 

 

『無欲の大欲』

 とは、欲望を捨てた人はかえって大欲を手にすることができるということわざであるが、そのようなことが実際に存在するのだろうか。

 そして、欲望を捨てるとはどういうことであろうか。

 某日、ある会社の社長が、

 『運営も軌道に乗り、私が引退しても経営ができるから、これからは欲望を捨てて社会奉仕をします』

 と言われた。

 そこで私は、

 『社会奉仕をしたいというのは最大の欲望ですよ。

 社会奉仕は、するものではなく、自分の行為が社会のために役立つことです。

 貴社の製品を社会が求めているものであれば、さらに規模を大きくして、販売量を増加し、もっともっともうけることですよ。

 会社がもうかり、社長も収入が多くなり、社員もうるおい、多くのお客様にも喜びを与えることになれば、それが社会奉仕です。

 会社がもうかることは、有益な商品が多く社会に出回り、一般の人々にも恩恵を授けることになります。

 引退なんか考えずに、会社の繁栄をはかることが真の社会奉仕ではないでしょうか』

 と話したが、その社長氏はよく理解ができなかったようである。

 私は、

 『無欲の大欲』

 の意義をゴルフによって体得した。

 昭和五十二年二月、田辺カントリークラブにおいて実施された関西シニア選手権試合の当日である。

 第一打を打とうとしたとき、インスピレーションの形で神示が頭にひらめいた。

 『汝のゴルフ場は足下一平方メートルである』

 今までは真ん中へ飛ばそうとか、グリーンの旗の近くへ寄せようとか思って打ったために、頭が動いたり、手に力が入ってとんでもない方向に飛んでいったが、この神示のとおり、

 『汝のゴルフ場は足下一平方メートル』

 と考えれば、飛ばそうと思わなくてもよい。

 方向は最初構えるときに決めるだけでよい。

 スパットを見つけ、その方向に素振りをする気持ちでクラブを振り、クラブヘッドをボールに当てるだけでよい。

 ボールに当たれば、ボールはその力だけ飛んでゆく、目の前に川があろうと、池があろうと、バンカーがあろうとも、それらはすべて地上にあるものであり、ボールの飛ぶ空中とは何の関係もない。

 ゴルフをはじめたころは、目の前に大きな池があれば力んでしまったために、池の中に何個もボールを打ち込んだものである。

 空中を飛ぶボールにとっては無関係な川や池を意識したために力がはいり、そのような不首尾な結果を招いたものである。

 自分のゴルフ場は、自分の足下一平方メートルだけであって、広い草原の上はボールの飛ぶ空間だけが必要なゴルフ場となる。

 当日は、第一打の瞬間に頭の中にひらめいた言葉によって、目先の欲望を捨て去ることができて、選手権の二日目は無欲のプレーが続き、そのために状勢が有利に展開し、ついに優勝の栄をになうことになった。

 無欲の大欲。

 この相反するような言葉は、目前の欲望を捨てて、自分のすべきことを黙々とやっておれば、大きな成果が自分のものとなることを教えている。

 また、つぎに述べるえびす像の出現も、この無欲の精神の教訓だと思われる。

 T・S先生は、

 『昭和五十二年四月にえびす様が授かりますよ』

 と告げられた。

 四月一日から毎日を待った。

 きょうか、あすか、そしてどのような形で現れるのかと待っていた。

 ところが四月三十日になっても出現しなかった。

 そして、昭和五十三年になってもまだ待ち続けた。

 しかし、その年の四月には少し考え方が変わった。

 いつ出現するか、どんな形で、と自分の欲望ばかりではいけないだろうと思ったが、やはり待つ気持ちを捨てることはできなかった。

 だが、四月二十日には、意識することもなくえびす像のことは忘れてしまっていた。

 四月二十二日、山に行き、竹の子掘りをした。

 汗を流しながら十本ほど掘り、翌日それを祭壇にお供えした。

 その瞬間に竹の子の上にえびす像が出現した。

 私によく似た仏像が、まったく欲望を忘れたときに出現したのである。


 あるとき、PS学会関西支部の集会において、念力によるカビの成長実験が行なわれたことがあった。

 コップの中に入れた輪切りのレモンに念を送り、それを数日間観察して、白カビ、青カビ、そして黒カビ等の成長を記録したものであった。

 結果は念力の大きい人ほど変化も大きく表われた。

 つぎに、変化の大きかった人が個人で同じ実験を行なったが、こんどはまったく変化がなかった。

 これは、最初の実験では自分にそのような力があることを知らず、無欲でやったために、真の力を発揮したが、第二回の実験では、自分には力があると思い、その力を試してみようとしたために、念力は少しも出なかったのである。

 超能力の世界においては、欲望をもったときは何事もできない。

 スプーン曲げブームのとき、日本テレビが生田スタジオでスプーン曲げを収録しようとしたが、超能力少年は、自分で曲げようと欲望を出したために、三日間、六十時間をかけても一齣も撮影できなかった。

 そして、もう中止しようと、ディレクターが命令し、ビデオを止めた瞬間にスプーンは曲がった。

 生命力の大きい人は、掌(たなごころ)からの念力によって病気を治すこともできるが、自分は病気を治す力があると思った瞬間に、力は半減することになる。

 大きな望みを求めるとき、目前の欲望を捨てることが無欲の大欲であるが、中には

 『欲をまったく捨ててしまってどうして生活することができるのでしょう』

 と聞く人がある。

 『私は社長ですが、先日ある寺に行くと、住職が

 「欲を捨てなさい」

 と言われました。

 社長が欲を捨ててしまえば、会社はどうして成り立ってゆくでしょう。

 また社員の生活はどうなるのでしょう。

 私には住職の言う欲を捨てよの意味がわかりません』

 そこでゴルフの足下一平方メートルの話をすると、

 『よくわかりました』

 といって納得した。

 ところが、人間は完全な無欲になりきることはできない。

 そこで、欲望があっても無欲になる秘訣を述べてみよう。

 それは、自分にお願いすることである。

 人間は肉体と生命体の複合体である以上、肉体で思うこと、生命体で考えることはいつも一致していないと思われる。

 たとえば、超能力少年の大脇君が、空中で文字を書く実況をテレビカメラで撮ったときのことである。

 実験を数回やったが文字はなかなか発生してくれない。

 そこで私は大脇君に、

 『君の肉体は空中では絶対に字を書くことはできない。

 文字を書くのは君の生命体であるから、

 「私の生命体にお願いします。

 空中で紙に文字を書いてください」

 と頼んでみなさい』

 と言った。

 大脇君がそのようにすると、見事な文字が空中で書き出され、やっと収録することができた。

 このように、自分がしようといくらがんばっても、肉体はそのような力は持ち合わせていない。

 自分の生命体にお願いすることは、自分に自分がお願いすることだから欲望ではない。

 神頼みも同じことで、自分が困ったとき、神様にいくらお願いしても聞き届けてはくれない。

 これは欲望のためであるが、自分自身の生命体、すなわち自分の体内にいる神様にお願いすればどんなことでも叶えられるはずである。




精神エネルギー
初版発行:一九八七年六月二五日
重版発行:一九九三年
著者:政木和三
発行人:赤尾文夫
編集人:新井政義
発行所:株式会社 旺文社
    東京都新宿区横寺町五五
    〇三-三二六六-六三七二(編集)
    〇三-三二六六-六四一四(販売)
印刷:日新印刷㈱
製本:有限会社 市川第二製本所
©1987,Kazumi Masaki
Printed in Japan(303035)
ISBN 4-01-071062-4

 

 

 

 政木先生とのご縁の始まりは、
令和元年七月一日に他界しました昭和五年生まれの私の実父が小学生時代の頃より電気のイロハを教わり、
(実際に、電気ギター制作等々、様々な電気技術のご教授を、家族ぐるみのご近所付き合いの中で個人的に無償で賜ったそうです)
その後、御晩年には、政木先生の素晴らしいご発明品の集大成のひとつとして
“世のため、人々のため”に御余生をかけ陰徳にご尽力なさいました
超強力 神経波磁力線発生器
(改名機器、インパルス磁力線、そして、Mリング。すべての御販売は㈲政木研究所、㈲ケントにて)
の製造に至るまで、数々のお仕事をお世話頂き、
政木先生がお亡くなりになる最後の最後まで、私も含め家族ぐるみのお付き合いを賜わり、
今も尚、心の底よりとても尊敬し、感謝している恩師・師匠です。

 

 

 政木和三先生の廃刊御著書

 

『精神エネルギー』

~ Spiritual Energy ~

 

を掲載させていただいています。

 

 

 

 政木先生の御教えである

『目先の欲望を捨て去り、世のため、人々のために尽力せよ!』

との仰せを引き続き継承するため、

今後も少しずつではありますが、

何度も何度も繰り返す、日々の心の学びの礎として、

政木先生の御教えのすべてをこれからも紹介させて頂きますので、

皆様には引き続きのお付き合いの程、

何卒、宜しくお願い申し上げます。

 

深謝

m(__)m

 

 

 

 

 

完全オーダーメイド組み立て一式品

『復刻版 超強力磁力線発生器 試作品』

(特許第3510016号)

物理化学や自然科学の実験用、工業での金属磁化用専用試作機器として

政木和三先生がご発明なされた初期の頃の

元祖アナログ回路式機器を復活させることに成功しました!

ご用命の際は

下記のリンク先、もしくはE-Mailアドレスよりお問い合わせください。

 

令和3年3月に復活! 復刻版超強力磁力線発生器

 

画像の機器は平成10年の薬事法改定により製造販売が打ち切られた

元祖旧式アナログ回路が装着される超強力神経波磁力線発生器(Mリング)

 

 

 

元祖!本家本元!! 

神経波磁力線発生器と復刻版磁力線発生器との内部構造や動作の比較

 

 

提供:株式会社ケネスト

info@knestinc.jp

 

税込¥330,000,-

 


≪ご注意事項≫

 

この試作品は一般的な完成型の市販商品ではありません。

完全オーダーメイド方式のみにて

ご依頼者様個人と当方との合意・同意の上で

組み立てセット一式の試作品として特別に製作させていただきます。

そして

ご依頼者様個人によって組み立てられましたこの試作機器は

政木和三先生と北野電機が平成10年まで製作していた

当時のアナログ回路方式の復刻版として

ありのままに復元した内容構造の機器となっています。

しかしながら

現在の日本国憲法を遵守するにあたり

この機器の内容構造は

人体への使用が禁止される対象品となっています。

ゆえに

全てはご依頼者様各自の自己責任において法律をご遵守の上

ご使用・ご活用いただきますようお願い致します。

また

当方はご使用に関する一切の責任を負いませんので

上記の旨をご理解、ご確認いただいた上でお問い合わせくださいますよう

何卒、宜しくお願い申し上げます。

なお

機器への一年間の無償保証はもちろんのこと

その後の機器修理に関しましては従来の元祖旧式機器と同様に

引き続き対応させていただきます。

 

 

 

保江 邦夫 先生 【第2回 バロン保江のエリア55】 2021年

~ 悲運の発明品がついに復活! 復刻版 超強力磁力線発生器!! ~

 

 

 

≪復刻版 超強力磁力線発生器 試作機 の内蔵タイマーについて≫

 

旧式の神経波磁力線発生器の内部部品には最大作動時間60分設定

(通常30分に設定しています)

可能なタイマーが組み込まれていましたが(一部、後期型のMリングは除く)、

今回復活させました復刻版 磁力線発生器には

最大作動時間3時間まで設定可能なタイマーが装着されています。

(出荷時は作動時間を1時間設定にしていますが、

ユーザー様にてご自由に作動時間を最大3時間まで設定していただけます。)

 

画像は元祖 超強力神経波磁力線発生器のタイマー

(こちら赤い針が60分設定になっています)

 

画像は本家本元 超強力復刻版磁力線発生器のタイマー

(こちら赤い針が1時間設定になっています)

 

 

 

最後に

当方は販売等々に一切関わっていませんが

元祖旧式の超強力神経波磁力線発生器(Mリング)より改良が施され

厚生労働省より医療用機器として許認可を受けています

家庭用電気磁気治療器のバイオイーザーをお求めの方は

正規にお取り扱いの有限会社政木研究所様へ

そして

元祖旧式機器のアナログ回路からデジタル回路へと改良が施され

厚生労働省より医療用機器として許認可を受けていない

家庭用健康機器のセルパワーをお求めの方は

製造販売元の株式会社セルパワー様へ

それぞれ直接に

お問い合わせくださいませ。



 

 

 

KNESTinc.