みなさんは「関節リウマチ」という病気について、
どんなイメージをお持ちでしょうか?
高齢者がかかる病気、
治らない病気…
などなど、さまざまな印象があるかと思います。
ですが、実は高齢者だけの病気でも、治らない病気でもないんです。
10代や20代でも発症のリスクはあり、
大久保佳代子さんや堀ちえみさんなどが発症したことをご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
関節リウマチの原因は、身体の免疫が異常を起こしてしまうこと。
正常な身体の組織でも異物とみなし、攻撃することで、
全身の関節で炎症が起き、痛みや腫れが起きるのです。
放置していると、さまざまな関節が破壊されていきます。
特に、変形性ひざ関節症へ進展すると、歩行が困難になってしまうことも。
最悪の場合、寝たきりの可能性もはらんでいます。
[詳細]関節リウマチが、二次性の変形性膝関節症を引き起こす?
この病気、以前は不治の病と恐れられていましたが、
現在では、正しく治療を行えば治る病気でもあります。
例えば、生物学的製剤という心強い薬の登場。
代表的なのはレミケードやエンブレルなどがあります。
レミケードは、投与することで症状の緩和に繋がることが確認されているほか、
関節の破壊も遅らせることができたとする報告も[1]。
医療は徐々に進歩しているのですね。
発症後の2年で急激に進行してしまうといわれる関節リウマチ。
特徴的な症状は、全身の関節の違和感や痛み、倦怠感などです。
思い当たることがあれば、すぐに病院を受診してくださいね。
早めの治療が肝心です。
[詳細]発症後の2年がカギ!関節リウマチの症状と治療前の基礎知識
脚注
[1]XIXI MA, et al. TNF inhibitor therapy for rheumatoid arthritis. Biomed Rep; 1(2): 177–184. 2013.