北國新聞、北國文芸小池光先生の佳作に採られました。

 

お祭りに塗り椀一つ贖へり

輪島の人の出店と知れば

 

 

 五月の連休中に能美市で開催された「九谷茶碗祭り」へ行ったときのこと。

九谷焼きの出店が並ぶ中に、能登半島復興支援コーナーが設けてあり、珠洲焼や輪島塗のブースが幾つか出ていました。輪島塗のお店の方のお話では、被災の家屋はまだ解体も始まっていない、とのこと。被災者の方から直接聞けば、まだまだ知らないことばかり。「頑張って」と言われるのが辛い。とおっしゃったのが突き刺さった。

「諦めない」ことですよ、というのが精一杯。

お椀を一つ買って応援しました。禅寺の修行僧がで使う「応量器」のような入れ子のお椀。仕舞うのに場所を取らないので良さそう。

 

 「お祭りに」とするか「陶器市に」とするか悩んだ末、五音に拘り「お祭り」としたが、読み直すとやはり「陶器市に」の方が良かったかと思う。