【タイトル】びんぼうこびと
・再話:内田 莉莎子(うちだ りさこ)
・画:太田 大八(おおた だいはち)
・出版社:福音館書店
・金額(本体):743円
・発行年:1998年
・読み聞かせにかかる時間(目安):6分くらい
・文章量:
 5.4.4.7.7.6.7.7.4-5.8.7.3-5.9行くらい。
・漢字の有無:本文に漢字なし
・備考:ウクライナ民話
・あらすじ・内容:
 ある村に、ひとりのお百姓が住んでいた。そのお百姓はそれはそれは働き者だったが、どういうわけか、村いちばんの貧乏人で、おかみさんや子どもたちにパンさえろくろく食べさせられない日も度々あった。

 ところがある日曜日、いつものように働きに行ったお百姓は、珍しく大きなパンとゲーコンの切れっ端を持って帰ることができた。子どもたちが喜ぶのを見て嬉しくなったお百姓は、バイオリンを弾き始めた。子どももおかみさんもバイオリンにあわせて踊り出したその時、部屋の隅で何やら小さい小さいものが固まって動いているのを見つけた。それはびんぼうこびとだった。彼らがいたから、お百姓は貧乏だったのだ。お百姓は……。
・感想:
 朝から晩まで働いても貧乏なのは、暮らしの質という意味でもそうですけど、精神的にも余裕が全然なくなって辛いですよね……。そこに彩りを添えてくれていたのがバイオリンで、それを楽しめていたから踏ん張れていたってところはあったのかもしれないですけど。何も楽しみがなかったら、もっと精神がすさんでいたでしょうね。

 バイオリンがあったおかげで、つられるようにしてびんぼうこびとが出てきてくれて、お百姓さん、バイオリンが弾けて本当によかったなー。そこで逃げられていたら、またびんぼうが続いていたでしょうけど、追い払う術を即座に思いついたお百姓さんは賢い。

 でも、それをよく思わない村いちばんのお金持ち。もうお金を持っているんだから、余計なことを考えずに、『幸せになってよかったなー』と思っておけばよかったのに。それを邪魔しようとするから、しっぺ返しのように自分が貧乏になって。ばかだなーという気持ちと、民話らしいオチだなあという気持ちが湧き上がってきました。

 やっぱりね、民話はこういう教訓があってなんぼなところがあるというか。納得の展開にスッキリさせられましたよ。


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