牧場のいのち | みたまま記録

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-Cogito ergo sum-

【タイトル】牧場のいのち(まきばのいのち)
・文:立松 和平(たてまつ わへい)

・絵:山中 桃子(やまなか ももこ)
・出版社:くもん出版
・金額(本体):1,200円
・発行年:2007年
・読み聞かせにかかる時間(目安):14分50秒くらい
・文章量:

 8.7.6.5.7.9.8.7.8.8.6.6.8.7.8.6行くらい。
・漢字の有無:本文に漢字あり。漢字には、ふりがながふられているものと、ふられていないものがある。

・あらすじ・内容:

 小学6年生の姉のみるくと、小学4年生の弟の大地は、毎朝午前6時に目を覚まし、作業着に着替えて牛舎に行く。すでに牛舎は牛の鳴く声でにぎやか。

 みるくと大地がこのところ早起きするのがなんともないのは、マライヤと呼んでいる牛が子を産みそうになっていて、そのことが心配だからだ。

 みるくと大地はマライヤの大きなおなかにさわってから、いつもの仕事にとりかかる……。

・感想:

 酪農家のおうちに生まれた子どもは、家業の手伝いを普通にやっていることが多いように感じます。自分と同じクラスにいた子がそうだったからそう感じるのかもしれないですけど。それがその子にとって当たり前なので、なんとも思ってないのかもしれませんが、お手伝いをする時間があったら、その時間を自分の好きなことをする時間にあてたいと思うこともあるだろうなあと思っていました(勝手な想像すみません)。でも、酪農家のおうちに生まれたからこそ知ることができる喜びもあるんだろうな、とも思います。牛が可愛いとか。牛の出産に立ち会えるとか。牛がくれた搾りたての乳がめっちゃおいしいとか。

 私のように田舎育ちで、クラスメートに酪農家のおうちの子がいても、詳細は知らなかったりするので、都会で育った子どもがこの絵本を読んだら、尚更、「酪農ってこんな感じなんだなあ」と新鮮な気持ちで読むことができそうです。

 普段飲んでいる牛乳は、こうした酪農家の、当たり前のようにこなしている大変な仕事と生活があってこそ飲めるものなんだなあと、改めて感じることができる絵本でした。

 

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