【タイトル】やさしいライオン
・作・絵:やなせ・たかし
・出版社:フレーベル館
・金額(本体):880円
・発行年(第1刷):1975年
・読み聞かせにかかる時間(目安):4分30秒くらい
・文章量:
8.4-4.3-7.2-1-1-1-1.10.7.10.3.6.5.9.6.6.8.7.3-5.6.9.6.3-4.7行くらい。巻末に『ブルブルの子守歌』の楽譜あり。
・漢字の有無:本文に漢字なし
・備考:フレーベルのえほん 2/日本図書館協会選定図書/全国学校図書館協会選定図書/厚生省中央児童福祉審議会推薦
・あらすじ・内容:
ある国の野外動物園に、みなしごのライオン・ブルブルがいた。いっぴきのめす犬・ムクムクがブルブルのおかあさんの代わりをすることになった。ブルブルはムクムクに育てられ、やさしいライオンになった。
ある日、ブルブルは都会の動物園へ移されることとなり、ブルブルはムクムクと離れ離れ。何年か後、ブルブルはサーカスの人気者になった。でも、夜になると思い出すのは、ムクムクの子守唄。ある夜、遠くの方で子守唄が聞こえたブルブルは、檻を突き破り……。
・感想:
ブルブルは母親が恋しくて、ただただ会いに行きたかったというだけで、他者への攻撃の意思はないんですけど、ライオンだというだけで警戒されてしまうのは、正直…仕方がないことなのかな…と思います。冷たいようだけれど、人間にはライオンの心がわからないですし、見えないので、世間一般的なライオン像を当てはめるしかない。そこで「このライオンは、やさしいライオンだ!」って言うのは自由だけれど、そうでなかった場合に襲われてしまうことになるので、危険を排除するしかない。のだけれども、事情を知っている側としたら切なくはなりますよね。うーん。
まあヒグマとかもそうですよね。彼らはひたすら生きているだけなんですけど、ヒグマの気持ちはわからない。優しいのかもしれない。襲わない個体なのかもしれない。でも怖い。やられたら一発でこちらは死ぬ。折り合いをつけるしかないのだけれど、どこで折り合いをつけるのか。距離を取ることができれば尊重はできるけど、その距離がもし破られたとしたら。話し合いができればいいけれど、種族が違うのでね……。
ブルブルとしてはおかあさんに会いたかっただけなのに、ただそれだけなのにこんなことになってしまいましたが、人間の手が届かない天国に旅立ったあとは、誰に邪魔をされることなく、おかあさんと幸せに過ごしてほしいなと思います……。
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絵本ナビ やさしいライオン