【タイトル】ちょうふく山のやまんば(ちょうふくやまのやまんば)
・文:花井 巴意(はない ともい)
・画:井上 あきむ(いのうえ あきむ)
・出版社:教育画劇
・金額(本体):1,359円
・発行年:昭和57年(1982年)
・読み聞かせにかかる時間(目安):5分30秒くらい。
・文章量:12場面
・備考:ねらい・言語、やさしい心
・あらすじ・内容:
 昔、ちょうふく山というたっかい山に、こわーいやまんばがすんでいた。ある晩のこと、突然真っ黒い雲が出て、ちょうふく山から「子をうんだから、はらへったあ。もちがくいてえぞおー」という声が聞こえた。餅を持ってこないと大風を吹かせて、大雨も降らすと聞いた村の衆は、少しずつ米を出し合って餅をついた。ところが、やまんばが怖くて、持っていく者のなり手がいない。相談の末、ものしりばんばと、ふたりの暴れん坊が行くことになったが…
・感想:
 やまんばの家がどこにあるのかわからない状態で、村の衆はお餅を持っていこうとしていたので、『家がどこにあるのかもわからないほど疎遠な人に餅を持ってこさせるって、やまんばずうずうしくない…?』などど読みながら思いました。ものしりばんばはやまんばの家を知っていたようなので、やまんばもそこから何とか伝わるだろうと思っていたのかもしれないですが。

 結局、途中で暴れん坊は逃げ出して、ひとりでやまんばの家に向かったものしりばんばが、お雑煮作って、お片付けまでして。ものしりばんばの勇気と、細やかな気遣い素晴らしい。
 やまんばも、おもちを持ってこさせるだけじゃなくて、ちゃんとそれだけの見返りもものしりばんばに渡していて、そこはよかったなと思いました。やまんばは、子供産んだばかりだったからお餅も作れなかったし、お雑煮も作れなかったんだろうから、来てくれて助かった思いもあったんでしょうね。

 でも…、やまんばからもらった財産って、誰のものになるんでしょうね。餅の元になったお米は、村の衆みんなでだしあったものだから、取り分とかどうなるんだろうなあと。やまんばの家に行ったのはものしりばんばだし、雑煮を作ったのも、お片付けをしたのもものしりばんばだから、ものしりばんばのものということでいいのかな。切ってもなくならない錦らしいので、お米分くらいは還元したらスッキリするような気もしますけど。そんなことを考えてしまうキッチリ意識にうるさい私。

 読むなら年長組くらいからなのかなあ。年長組わかるかなあ。わかると思うんだけどどうだろう。