◆ マルセイユのお土産はこれが一番! | イタリアよもやま話

◆ マルセイユのお土産はこれが一番!




マルセイユと言えば、石鹸
イタリアでも石鹸と言えば 必ずマルセイユ仕立てのものが売られていますが、
強い香料ばかりで、本物ではありません。

マルセイユの石鹸の歴史は9世紀頃、とかなり古いのですが
そのうちに粗悪な石鹸も出回るようになり、
17世のフランス王ルイ14世が製造基準を厳しく取り締まると共に、
マルセイユ以外での石鹸製造を禁止、
正規の『マルセイユ石鹸』の名前が確立することになったのだそうです。
65軒ほどもあった伝統的な手作り石鹸製造所も、
20世紀の産業化で、現在ではたったの3軒に減りました。

マルセイユ石鹸は、質の良い天然植物油(オリーブ油・パーム油など
)、
地中海の精製された海水、マルセイユ塩、
バリラ(アルカリ性海藻の灰)といった自然成分と
伝統的手法で
作られている、本物のナチュラル石鹸なんです。


実際に正統派とされる『SAVON de MARSELLE』へ行ってみると、
『オリジナル製造法』とあるものとそうでないものがあるので、
今のマルセイユ石鹸にはかつてのような明確な製造基準はないようですが、
石鹸素地の油成分に72%以上ピュア・ベジタブルオイルを使用しているものが、
本物の「マルセイユ石鹸」であるとされているようです。
私には、残りの28%が何なのか、気になるところですが・・・。

他のお店には便利に吊るして使うお魚の形もあるよ

このお店でなくても、正規のマルセイユ石鹸は売られています。
そういう所ではハーブが入ったものとかも色々ありますが、
合成石鹸の安さからすると、ちょっと割高です。
400gの石鹸が、3ユーロくらい。(4~500円くらい)
お土産用にラッピングされているものは、もっと高いです。
私は、2キロのオリーブオイル石鹸のバーを買いました。自分用なので、これで十分。
誰かにお土産としてあげる場合、日本人の器用さ、ラッピングは自分でできますし、
2キロで8ユーロなので、お買い得です。
あと、ラベンダーの花が混ぜ込んであるものなど数種も他のお店で買いました。

 ラッピングは、お店で見たのをちょっと真似た・・・。

さて、使い心地は・・・・?
まず香料がないので、なんだか粘土みたいな匂い・・・。
(洗った後に残るほどの匂いではありません)
でも、意外なほどに泡立ちがよく、洗浄力抜群です。
これはいい買い物をしたわ。





これは、プロヴァンス地方のシンボル、セミの木彫り人形です。
一つだけだと、なんでセミ?となるけど、
いっぱいいると、かわいい。