◆ クリスマスおめでとうって言えない英国? | イタリアよもやま話

◆ クリスマスおめでとうって言えない英国?

今日ニュースで、今年の英国では 
「クリスマス」
と言うのを避ける傾向が強くある、と言っていました。

クリスチャンにとってのお祭りであるクリスマス。
クリスチャンでない人を尊重して、売られるカードも、
Merry Cristmas!
というフレーズを自粛して
Season's Greetings
に統一したり、
学校などでも、クリスマスパーティーと名のつくパーティーをしないよう、
薦めている、とのこと。

要するにイスラム教徒たちに遠慮してるんですね。
いざこざを避けたい、という・・・。


確かに、イスラム系の移民が多く、
テロで被害者の出た英国ですから、
もう痛い目には遭いたくないのはわかりますが、
ここまでするか、
しなければならないか、
となんだか疑問です。

宗教の自由、とは
誰もが自由に宗教を選択する権利を持ち、
他の宗教をも尊重することでしょう。
宗教は、自分の通う学校を選ぶようなもの、
自分の職業を選ぶようなものです。
それを他人がとやかく言う権利はないし、
それが抗争の源になるのもおかしい。


抗争のネタになるのは、政治と結びつくからでしょうが、
そういう馬鹿げた宗教と政治の結びつきが
未だにヨーロッパでは伝統的に行われているんですね。
政治が宗教の口実になっているのか、
宗教が政治の口実になっているのかは 
わかりませんが、
これでは、どちらもそれぞれの本質を失うのは当たり前だと思います。


クリスチャンのほとんど居ない日本での 
この時期の過激なクリスマス商戦・クリスマス熱に
かなり疑問があるのも本当だけれど、
こういう英国の例を見ると、
日本みたいに、

「もうかれば、何でも取り入れよう!」
「楽しければ何でもいいじゃん!」
という方が
救いがあるのかもしれないなぁ、という気にもさせられます。