そういえばなのですが、先日誰かがツイッターでRTしていた内容で

「ビートルズメドレーは、プラスの付くジャンプは3Fと3Lzのみ。スピンは1個は入りを失敗してレベル2なのに159点出るプログラムである。これって凄くない?」

という内容が回ってきました。

そういえば、JOは149点だったんだよな。地味に10点増えてるいる。

というわけで、比較してみようかと思います。

要素は変わらず

4T
3Lz
3A
SuSq
FCSS
3A+2T
3Lz+3T
3Lo
3F
3S
FCCoSp
ChSq
CCoSp


という内容。2つめのジャンプが構成表では4T+2Tですが、2試合とも何故か単独の3Lz。
4Lz或は4Fを入れるという仮定もありますが、あまりにも博打かもしれません。

仮置ジャンプなのかとも思いますが、後ろにあと1個コンビネーション付ける余裕あるでしょうかねぇ(;´▽`A``

まずはTESの比較

JO

4T< 転倒 アンダーローテッド 4.2
3Lz +1.5 7.50
3A 転倒 -3 5.5
StSq4 +2.1 6.00
FCSSp3 +0.57 3.17
1A +0.09 1.30
3Lz+3T +1.20 12.31
3Lo 1ハンド -0.7 4.91
3F +1.10 6.93
3S +1 5.62
FCCoSp1 +0.5 2.50
ChSq1 +1.70 2.50
CCoSp ノーカウント 0

転倒2回 -2

TES 63.64点


プラス面は後半のジャンプは3A以外は全部決まっている事。また、ジャンプ・ステップの加点は全体的にJOの方が多めである事。マイナス面は冒頭の大きなジャンプを二つとも転倒してしまっていること。4Tがアンダーな事。ココ最近では見ないくらいスピンが崩壊していた事。


SA

4T -2.00 8.30
3Lz +1.1 7.10
3A -0.57 7.93
StSq4 +1.80 5.70
FCSSp4 +0.71 3.71
3A+2T -1.00 9.78
3Lz+3T 11.11
1Lo 0.55
3F +0.06 6.53
2S 0.06 1.49
FCCoSp2 +0.14 2.64
ChSq1 +1.70 3.70
CCoSp3 +0.86 3.86

TES 72.40

プラス面はとにかくビッグジャンプを飛びきっている事。4Tと3Aと3A+2Tで26.01点。JOは同じエレメントで11点しか取れてませんので、まあ、ほぼJOとSAの差くらいあります。しかし、SAはJOで跳べていた後半ジャンプのうち3Loと3Sをしくってしまいました。
これはJOでは10.53とれるところを2.04点しかとれてないので8点くらい損しちゃってます。せっかく冒頭ジャンプ跳べたのに。
しかし、そのミスを若干スピンが取り返しておりまして、差し引き8.76点の差がつく結果になりました。


では、次にPCS

JO

SS 8.82
TR 8.39
PE 8.46
Ch 9.00
In 9.07

合計 87.48点


SA

SS 8.75
TR 8.43
PE 8.50
Ch 8.79
In 8.89

合計 86.72点


多少JOは甘めだろうとは思いますが、それでもJOとSAで比較すると何となく見えてくるものはあります。

まず、繋の要素のTRに関してとCHの点数は高止まりするであろうという事。TRはジャンプが決まればもう少し伸びてくる可能性もありますね。動揺にPEも同じくだと思いますが、JOよりSAが伸びているのはプロがこなれて来ている証拠ではないでしょうか。あとInに関しては、初戦だというのにかなり高いです。何しろ5曲繋いでいる中でスケーティングを変えている訳ですから、普通に好評価くるでしょう。

という訳で、PCS的にはあんまり不安要素の無いプログラムです。というより、私の持論によるSS-SとSS-JからしたらSS-Jが崩壊していたにも関わらずこれだけのSSの点数が付いたというところに、やや安堵しております。

ジャンプばっかり評価する訳じゃないのよって事じゃないかなぁと。。。

まあ、それでもPCSの点差なんて微々たるもんで、4回転をアホみたいに跳ばれてはまったく意味の無い事になってしまっておるのですがね。

逆に言うと大輔さんはジャンプさえ跳べば、このSSにさらに加点してもらえる訳でして、SAのジャンプの加点はちょいと辛めですが、それでもなかなか流れのあるジャンプになってきてんじゃないかなと思います。
特に3Lz+3Tの時の3Tの着氷の姿勢がとてもまっすぐで美しくなっており、回転不足もなくなるのではないかと思われます。はい。


さらに、SAで不思議だったのは小塚さんの方が大輔さんより点数が少ない事。これはとても謎だったのですが、後で構成表を見てちょっと納得。小塚さんは元々3Loを抜いちゃってるので、大輔さんは3Loを跳び損なってしまったのと同じ段階からのスタートだった訳で、その上で大輔さんは4Tをマイナス着氷、小塚さんは2Tになってしまった事。それから後半の3Lz+3Tがダウングレード判定だった事が結構響きました。

こうやって点数数えると、ビッグジャンプっていかに点数に反映されるかよく分かります。もうね、出来不出来よりも回りきって降りる!これにつきる。うん。
そして、普通の3回転は絶対に全部降りる。これ大事。

という結論だったのでした。はい。


という訳で、久しぶりに電卓さんいらっしゃいのコーナーでした。