最近懐かしい時代の動画をあげてくださっている方がいらっしゃって

リンクは禁止なので貼りませんが
久しぶりに見ていました。

2006年全日本

大輔さんが今でも「名古屋のファントム」と呼ぶ彼の中でも3本の指に入る好演技。
初めて見た時はびっくりして「えらい上手な人やな、あ!ロクサーヌの人だ!高橋くんだ!」とか

今とは比べ物にならないくらいの 私のファン度だったのですが

改めて見てみると色々な事が分かります。


まず

すっげえええええ巧くなったなぁ~という事。

去年と比べても、半年前と比べても違うと感じるくらいですから、7年前の演技なら押して量るべきなのですが

それにしたって…あの当時は これ以上ないというくらい完璧だと思ってた演技が
びっくりするくらい 普通に 見えたのにびっくりしました。

いや、巧いし、カッコいいし、ナイスやし、ファントムは私も大好きやけど
もちろん
大輔さんが一番いい演技やったというのもよく分かるけど

何と言うか
腕の使い方、首の使い方、足の持っていき方、スケーティングの滑り方、何をもってしても、若く、元気はつらつとしている事以外は

今の方が、何と言うか レベルが違うくらい 巧い

というのは、このど素人にも分かるというか、いや、この当時だって巧かったんだけど、なんだろう、、、別次元になったなぁ。凄いスケーターになってんだなぁって思う。
でも、音楽の捉え方と伸びやかさは変わらないねぇ(///∇//) うふふ

お若い大輔さんも素敵です。
でもね、何と言うか 精一杯「大人」に見せようとしている背伸びを感じます。

でも、それだってこの頃は19歳。
19歳でこの雰囲気のアジア人アスリートってやっぱり別格だよなぁって思います。

日本ではともかく「子供」であること。若く素直でかわいらしくある事が至上とされる傾向がありますが、やはり海外では「大人」である事は必須条件。ましてや「ジュニア」「シニア」と区別がある世界ですから、この雰囲気を出せる事こそが、この年齢の大輔さんにとっては大きなアドバンテージだったんだなぁって思います。

今は、現役選手では上から数えた方が早くなったし、何かもう「大人のスケーター」の代表格みたいな選手ですが、こういう時代もあったんだよう~初々しいのうって、改めて見ると思う。

何年か先に今の大輔さんを見て、同じ様に思うんかなぁ…(*v.v)。


それからジャンプ。
この時のジャンプって印象的にはすっごい高さでばんばん跳んでて、回転不足なんて取られた事ないわ!って思ってたんですが…

い、意外とあんまり変わってない。。。(・_・;)

コンボがビミョウなのも結構あるし、よいしょって降りてるジャンプもある。
何と言うか、採点厳しくなってんだなぁ…って思います。
高さはこの頃の方があるけど、跳ぶ前と跳んだ後の振り付けの濃度が違いすぎる。

綺麗なクワド跳んでます。
私は、大輔さんが一人別格にクワドをぱあんって跳んでいた時代に惚れたファンなので、跳べない扱いが酷く苛立つのですが、

でも、正直に、悔しいけど正直に言ってしまうと

クワドを毎度毎度綺麗に確実に跳んでいたって訳でも無いんですよね(´・ω・`)
知ってたよ。

その昔、クワドが表彰台の必須条件で2本跳んでなんぼ、3本跳ばないとなかなかって時代にシニア入りした大輔さんは、成績が安定せず「ダイス」(さいころみたいに目がころころ変わるから)と呼ばれてた時代もあったとか。
それって、間違いなくクワドの成功率な訳で、そ、それって今とあんまり変わらないというか、今期苦戦したのはクワドを計3本入れてまともに成功した事がファイナルくらしか無かった事と(だからファイナルは優勝してる)、トリプルアクセルが不安定だった事が原因ですが、ファンの贔屓目としてでも、やはりあれだけジャンプが壊滅しても、それなりに位置につけていたのは、とにかく他が別格だからであって、

ほんと、あとはクワドだけなんだよなぁって思います。

でもね、大輔さんが言う様に、今の若い子たちと大輔さんではジャンプを跳んで来た時代が違います。跳んで降りる事が重要だった大輔さん世代と、跳んで回りきる事も叩き込まれている世代、跳び方の質にもこだわる世代とでは、やはりその辺の不利はいかんともしがたいです。

でも、クワドさえ何とかなれば、あとは、負けませんよ。。。


それから、何と言っても

スピン。。。。

なんかもうこれだけは別次元。ほんと別人。いやあ、あの頃の適当っぽいスピンも好きなんですけどね、

ははははは

まじでほんとにびっくりするくらい


上手になったなぁ

って思います。

で、思う訳ですよ。大輔さん2011-2012シーズンにいっきなりスピン巧くなったんですよね。そりゃもちろん、練習したんでしょうけど。
で、割と「えええええ」って海外解説陣もびっくりしてまして、審査員も感心してまして、なんか目に見える進化ってたぶん「ほいほい」点数入れたくなる要素だと思うんですよね。


だから、ここは一発

クワドはこう跳ぶんだよ、はははっ

みたいな感じでクワドを決めていくとですね、2013-2014シーズンはまたもいい感じに解説も審査員も味方にできるんじゃないかなって


ひっそりと思っておりますねん。


そもそも、大輔さんにとってクワドとは、膝の怪我からこっちずっと残った宿題です。

シェイリーンとニコライとプログラムも作ったし
ウィルソンとも作ったし
今期はニコルと噂もあるし
スピンも上手になったし
スケーティングも磨いたし
イーグルも間に合うらしいし

残る宿題は

クワドを完全にマスターする事

歌子先生を泣かせる事

だけです。

きっと叶うと、2006年の大輔さんを見ていると、そう思えるのでした。