このニュースが出た時に、わたしのTLでは割とこう

「全日本をゴールとして目指している選手たちはどうなるんだ」
というご意見と
「トップ選手不在では意味がない、意味が無いってどうなのよ」
というご意見のほぼ2つだったのですが、


かんだはですね



スピスケお金ないんだなって思ったのが第一印象でした。。。

国際大会の放映料はフィギュアは国際スケート連盟の方へ入っちゃうから、日本スケ連の取り分は、入場チケット代のみなんですね。
スピスケはどうか分からないですが、たぶん大差ないと思います。

んでもって、フィギュアは今花盛り、スター盛りだくさん、世界中で唯一興行がなりたってるといっても過言ではない、それが日本。

反して、スピスケの方はあんまり強い選手が居ないというか
国民的スターが居ないのが現状。。。
一時前なら清水選手とか誰でも名前を知っている選手も居ましたけど、私らスケートおたくからしたら、加藤選手とかご存知!って感じですが

敢えて言うなら、かなりのどマイナー競技。。。

その中でも、スター選手がこぞって欠場な全日本。。。

か、開催すらできないほど資金難なのか…と、まず真っ先に思ったのでした。


んでもって、あの正直すぎる感想。


ニュースなんで前後の文脈がどこまで披露されているか分からないし、果たしてこの感想を言ったひとがどこまでスケ連の中枢の人間なのかも分からないし、

こんな意見がスケ連の大意だとは思いたくないのは、重々承知ですが、


うーん

しかし、なんだな

やっぱり、日本のスケートってのはまだまだなんだなって思った次第。


今、日本のフィギュアはシングル選手が凄く強くて、なんかスケート強国的な扱いですが、ジュニアワールドは1990年に有香さんが、2002年に大輔さんが取ったのが最初、シニアにいたっては1989年にみどりさん、2010年に大輔さんという、ごくごく最近の優勝経験。

そして、団体戦見ていても分かる様に、ダンス、ペアともにかなりお寒い状況。

日本はけして、フィギュア大国でもなけりゃ、文化として、人気スポーツとして定着してる訳でもないし、歴史も実績もさほどない、新興国です。

言ってしまえば今のフィギュアの人気はスター選手が肩に背負っている、突発的なもので、連盟からしたらこのフィーバーは

宝くじに当たったような

いわば


成金的状況なんじゃないだろうか。

いや、もちろん努力をしていないという訳ではもちろんないですよ。
野辺山の合宿や、各地方の連盟も必死に努力してるし、大学なんかもおおいに協力してると思うのですが、

それでも、やっぱり、築いて来た歴史と厚みが違うんじゃないかなと思うのです。


靴のメンテナンス、リンクの数、コーチの多さ、専門振り付け師、etc…

そういった面での弱さ、脆さ、そしてマスコミ対応の拙さ。


たぶん、こんなに注目されているのはここ数年の事だと思うのです。いやね、2006年のトリノオリンピックから7年。

これを長いというか、短いというか

私は短いと思います。フィギュアって大輔さんたちもよく言ってますが、競技人口が少ない分、皆顔見知りで仲が良いって言うじゃないですか。

それって、たぶん大輔さんたちより上の世代はなおさらで、今連盟とかに属している人たちってのは、たぶんほとんどが経験者で、そういった意味では


ものすっごいアマチュアなんだと思います。

だから、ああいう正直な感想をメディアにぽろっと言ってしまうんだと思うのですが、それがどういう風に報道され、どういう風に感じられるかなんて
まったく考えも付かないんだと思います。

高橋大輔という人は、本当に失言が少ない人だと思います。たぶんに失礼な時もありますが、「くす」と笑える失礼というか、致命傷にならないというか、とにかく、マスコミに対しての言葉の上手な人です。本人凹んでたりすると、この能力も少し目減りして、お、少しやばめという言葉がでてくる事からもわかるように、これはあくまでも大輔さんが後天的に身につけた能力で、つねに日本のエースとして言質を求められ、応えて来た

いわば、努力の賜物、経験値のなせる技な訳で。

これほどのスキルをもっている連盟の人間が居るかというか、たぶん居ないんじゃなかろうかと思います。

そう、あの人たちには、そういう対応への経験値もマニュアルも無いんだと思うし、今までそんな必要を感じる程注目を集めてなかったってのもあると思います。

いわば、そういう立場になったという自覚が足りないのです。


本当は、頭に賢い人がいて、外部のブレーンを招聘して、色々防御していかないといけない時期なんだろうと思います。

しかし、相撲や柔道を見ていても分かりますが、もともと選手だった人で、言ったら申し訳ないけど

それしかやってこなかった人の中に、賢い人を捜すのは結構難しい。
(その点、荒川さんなんか結構良い線いくんじゃないかなぁって思うのですが)

そうやって叩かれ、揉まれ、何やってんのよと罵倒され、世界を見て来た選手が現場に降り、新しく選手の道筋をつけてあげる仕事をし、国際的にもネットワークを築き、

いずれ、本当のフィギュア大国日本 になる  までの

まだまだ全然舳先の部分なんじゃないかなって思います。


来期、沢山スター選手が引退を表明しております。
かくいう私も、大輔さんが引退しちゃったら試合見に行かないだろうなぁって思ってます。。。

正念場です。

今まで、無駄に湯水のごとく使って来た 入場料は 激減します。いや、しばらくは大丈夫かもしれないけど、取り敢えず 今の状態をキープするのは難しいでしょう。

そして、数年後、十数年後、もしかしたら

フィギュアの全日本大会は開催せず

とかになっているかもしれません。


まだ、今日本でのスケートとそれを支えている人たちの段階は、まだまだカナダやアメリカやロシアのように、沢山の人が支えている様な大国ではないと思います。

いずれ、そうなるように、今一生懸命進んでいるんだと思いたいです。


なので、まあ

あ、また失言してるなぁ…とか思いますが

とにかく、生暖かく見守ろうかと思います。