なんだか、あちこちで「Stroll」ちゃんがボロカス言われているのをみているうちに、だんだん応援したくなってきたぞ


という訳で、

凄く塩っぽく大輔さんの今回のプログラムについて考えてみようかなって思います。


昔、私も創作活動のはしくれを担っていた訳でして、
一応芸術大学なるところを卒業しておるわけです。

んで、ご多分に漏れず入学試験なるものがございまして
デザイン学科をめざしておりましたところ、今はどういう試験をするのか分からないけど
私の時のトレンドは「色彩構成」というのをポスターカラーやら水彩絵の具やら亜栗ラガッシュやらで描くのが主流でした。

んで、まあだいたい課題のいくつかのモチーフを使って、イラストの様な物を描くんですが、私の絵の先生が絶対にやっちゃ行けない事として教えてくれたのが

背景を黒で塗る

というパターン。これは、もの凄くモチーフも色彩を綺麗に見えるんです。一枚の絵としては完成させやすい。バランスも取りやすい。映えるし、上手に見える。
というのを試験管は知っているので、普通のやつより評価が落ちる。

という訳です。

一枚の絵としてなら成り立つのですが、評価される事を踏まえると、それはアウトなのです。


もう一つ
絵描きの端くれでもありましたが、物書きの端くれもでありました。
アマでも読んでもらえる環境だったので、つらつら書いてたんですが、一個私には持論がありましてですね、

悲劇で感動させられる人より、面白くて愉快な話でぐっとこさせるようなモノを書く人の方が巧いと思っております。

これは、もう自分でもやってみた事あるんですが、哀しい話や辛い話の方が共感をされやすいんです。心にも残るし涙が出るような事があるなら、それはもう「素晴らしい物語」です。それが悪いと言ってる訳じゃないんですが、圧倒的に面白おかしい話だけど「ああ」と思わせる話を書く方が、うんとうんと苦労するんです。ずっとずっと難しいんです。
だいたい、自分が読んだ話の中で「ああ」と思った数の少なさが物語っていると思います。


私は、大輔さんは「The Stroll」でこれをやるつもりなんじゃないかなぁ…と思っているのです。


いつもの、カッコいい、哀しい、美しい、情緒のある、どこかに影のある大輔さんを敢えて封印して、みんなを楽しませる為のプログラム。マンボでやって難しかった事は記憶に新しいですが、もう一回チャレンジしてみようって思ったんじゃないかなって思います。

もちろん、マンボの時の轍を踏まない様に、予防線も張ってあります。

まず、ちゃんとエレメンツの計算ができる振り付け師さんにお願いしてる。
阿部先生はけして「プログラムありき」ではないモノが作れる人です。そこが好きか嫌いかの判断は個人では別れると思いますが、でも日本で一番それが上手な振り付け師さんである事は、間違いないと私は思っています。

そして、変更したい場合はすぐお願いできるように日本の振り付け師さんである。
これも大きいと思います。今年は海外に行くのが多いと言ってましたが、GPSの1戦は仙台だし、全日本だって、四大陸だって日本です。そして、海外に居る時はニコちゃんが居てくれるので、手直しは大丈夫でしょう。


後半にジャンプ二つ。もしくは三つ。やや心配なのはここですが、これもニコライさんが居たら大丈夫なんじゃないかなあと思ってます。(かんだは彼の事はほんとに好きじゃないんですが、コーチとしての手腕は最高級だと思ってます、ちぇー)
ニコライさんと一緒に居た頃、大輔さんのジャンプは一番安定してました。ハビもフロランもニコライさんに習ってから、数段ジャンプが安定しています。安藤さんなんか後半5つジャンプ跳ぶし、レオノワちゃんなんか3-3が見事に安定したしね。
戦略戦術にも長けているし、いいコーチです。悔しいながら。。。


ルールが変更になってステップが1本になり、スピンの方が点数的に美味しくなりました。大輔さん、実はスピンはワールドで一番点数稼いでいるのですが(胸熱)、それでもレベルは4-3-4です。GOEはやや少なめ。そうなるとどうしても4-4-4で揃えたい。であるなら、やはりポジションがもう少し欲しいところ。もしかしたら来期またも難しいルール変更されるかもしれないので、できれば3つ、最低でも2つ新技、と思ったらちゃんとフレンズでやってるし、チェンジエッジの入り方なんかも変わっているようだし、とにかくスピンはもの凄く色々試しているのが分かります。
去年私が感心したのは、せっかくレイバックのチェンジエッジがレベル用件に戻ったのに使用しなかったとこ。
こういうとこ好きです。
そして苦手なスピンをあえて前半にもってくるというのは、点数の意味もありますが、体力ある時でいいかもしれません。スケーティングが良くなってるので、ジャンプを跳ぶのに前程力が要らなくなっているだろうし。
あれだけのコンビネーションスピンの後、ステップしても目が回らなくなってる!
どれだけ練習したんだろうって思うと、さらに胸熱です。


ステップなんですがね、色々今までの大輔さんぽくない動くが入ってます。この前のJO番宣であっこちゃんと大輔さんがステップの話をしていました。「この辺からみんなステップ似てきたよね」(紫ロミオさまのVを見つつ)。
ザ・高橋大輔的なステップではなく、もっと違う誰もまだやってないような…そんなのを作ろうとしているのかなって思います。
去年アボちゃんがお洒落でかっこいいSPを作っていました。私あれがとても好きだったんですが、意外とエレメンツのレベルをぽろぽろこぼしているんです。やはりSPでそれは結構苦しい。そういう意味でも、ちゃんと最初からスケートの振り付け師さんに頼んでいるのは、いいんじゃないかなって思います。
そりゃ、マンボやアボット君のSPに比べたらちと物足りない…部分も否めませんが、そこはだんだん良くなるし。大輔さんが滑るんだからね。



というわけで、大輔さんは敢えて自分の武器を封印して、面白くて可愛い(←可愛いは予想外かもしれないけど)のを作ってきました。やり残した宿題を終えて、さらに新たな武器を得る為に、今度の選択があったとしたら、これはもう勝手に私が想像してるだけなんですけどね。

そんで、こうやって敢えて武器を封印して、マンネリ感を防ぎ、来年は凄い嵌るのをもってくるかもしれないよ!その為にインターバルかもしれないよ。

だとしたら、そろそろ、後は応援してあげるだけでいいんじゃないかなぁ…とか思うんですよ。
もちろん、この前テレビで見たばっかりの人は仕方ないけど。


私のもう一個の持論にですね、他人に不服があるなら自分の方を変える、何故なら他人は変わらないから。というのがありましてですね、
まあ、モロさんが「NO,No,Dai!ニュープログラムOK?」とか言い出す可能性もあるんで何とも言えないんですけどね、

もう決まっちゃった事ですし、大輔さんのファンなら、気に入らない部分は目を瞑って、好きなとこだけ応援しちゃったらどうでしょう。

たとえば、曲が気に入らない、耳に残らない なら

無理やりiPodで聞き続けて嫌でも覚える。
メールの着信音をStrollにする。
一緒に歌ったり、踊ったりしてみる。

それでもダメなら音楽を消して見る。


衣装がどうしても我慢ならないなら

動画を作ってぼかしを入れてみる。
黒い紙をもって嫌いな部分を隠しながら見る。
ひたすら新しい衣装来い!どんな衣装来るかな!似合うかな!と妄想で上に被せてみる。

それでもダメなら映像を消して聞く。


もう、このプログラムの何もかもが気に入らない
というのなら


あんまり見ない


で解決するんじゃないかなぁ…

私なんか、寂しいけどミヤソラあんま見てないし。
何がどうしてダメなのか分からないから、DOIなんかオープニングのスピンばっかり見てる。おかげで、Strollのスピンおそっって思っちゃったよ。失敗失敗。


とかね、いやあああああって言ってるよりは気分は楽だし、
試合始まったらもの凄くよくなってるかもしれないし、
正直VasだってGPSカナダトNHk杯の間に化けたよね?

まあ、ちょっとだけやっぱりプログラムに少し力が足りないなって思う所も無い事はないけど、そこはどうにかしてくるし、どうにもならなければ大輔さんならファイナル辺りまでに何とかするでしょうし、いざとなったらVASに戻したらええやん。

別に同じプログラム2回滑ったらあかんわけじゃあない。
もう1回新作作ったんだから、別に二年同じプログラム滑るとかないわあとか言われないでしょうしね。(言われたところで別にどうってことないし。点数出る方が大事じゃ)


という訳で、私的Strollちゃんがんばれ!エールなのでした。