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モッズの常識

常識が必ずしも普遍的なものではない、ってことは誰もが理解してることだと思うけど、その半面、今現在自分がとらわれている「常識」について疑問を持たない人は案外多いんじゃないかな?と思う。(自分も含め)

MODSにもいわゆる「常識」とされているものがある(と断言してしまっても問題はないだろう)。
まぁ、いわゆるステレオタイプな「モッズ像」というか、、、スーツ着てスクーター乗ってR&Bで踊って、、、っていう例のヤツね。
そういう「常識」は無意味なことではないし、そういうスタイルを追求してるカッコいい人は僕の周りにもいっぱいいる。
60年代のスタイル(オリジナルモッズのスタイル)を追求することはMODではない、みたいなことを言う人もたまにいるけど、案外そういう人の方が「ぶってる」だけで中身がスカスカなステレオタイプな人が多いような気もする。
(これは偏見かもしれないけど。)


もちろん大前提として僕は「MODS文化全般」に対して憧れも敬意も人一倍持っている、という自負はある。

「モッズはスーツ着てナンボ」 まさにその通りだと思います。
「スクーター乗らずしてモッズを語るなかれ」 ええ、仰るとおりです。反省してます。
「踊れるR&Bが最重要」 だよな!

全て正解だと思います。

ただ、それでも、ですよ。

果たしてその「MODSの常識」とされていることが本当に普遍的なものなのか!?ということには常に疑問を持っているわけです。
(否定、ではなくあくまで疑問)

ヌードレストランのイズミさんが以前どこかで興味深い見解を書いてました。
「モッズを構成する要素に、ダンス、音楽、ファッション、スクーターといろいろあるけれど、あえて優先順位をつけるとすれば、ファッション、ダンス、音楽、スクーター、の順番だと思う。」と。

要するにモッズにとって一番重要なのはファッション(いかに人と違うか)であり、ダンスはその手段の一つであり、音楽はそのダンスのために必要なもの、スクーターはそういう場所(クラブとか)に行くための移動手段である、と。

こと、日本のモッズシーンに関して言うと、80年代のモッズシーンは「他人との差別化」みたいな部分が一番重要視されていたんじゃないかなぁと思う。もちろん当時の状況を知るわけではないんですが。

今や「ネオモッズ」って蔑称みたいなイメージすらあるけど、「いかに人と違うか」を意識して自分たちの言葉でオリジナルソングを演奏していた当時のバンドってまぎれもなくMODだと思うし、今現在「常識」として確立されているモッズのスタイルもその頃に整備されていったんじゃないかな?

その後、The Hairの登場によってモッズシーン全体が「R&B原理主義」みたいな方向にシフトしてしまって、音楽的にはより「オリジナルモッズ」寄りな趣向が強くなっていくと同時に、バンドに関して言うと「R&Bやってるバンドが一番偉い」みたいな風潮になっちゃったんじゃないかなぁって気がするんですよね。

Hairと同世代のバンドは必ずしもそうじゃない印象だけど、Hair以降というかHairを見て育った世代の人たちにとってモッズバンドに一番重要なのは「踊れるかどうか」なのかなぁって。

もちろん僕もHairにはとてつもなく影響を受けたけど、、、僕がモッズシーンに遊びに行き始めた頃のモッズバンドってやっぱり「R&Bが絶対」みたいな感じで、もちろんそれはそれでカッコいいんだけど、やっぱりMODSってそれだけじゃないと思って。

たしかにダンスはモッズにとって重要な要素だけど、必ずしもバンドで踊らせる必要はないんじゃないかなぁ。
踊りたければDJで踊ればいいわけだし。
もちろん演奏する側としてお客さんが踊ってくれれば気持ちいいし、受け入れられてる感覚にもなる。
でも、バンドをやるのって完全に自分のエゴでしかないわけで、みんなに楽しんでもらうためにライブをするっていうのは違うと思うんです。
しいて言うなら、自分のやることに共感してくれる人たちのために演奏する、っていうのが正解かと。

そういう中で僕自身がバンドを始めたときから今でもブレずに持ち続けてるテーマが「R&B原理主義の否定」「Hairの否定」なんですよね。
やっぱりWHOとかSMALL FACESからMODSに興味を持った人って多いと思うんだけど、いろんなことを知って、色んな音楽を聴くうちに、いつしかそういうビート系の音楽を「幼稚なもの」として認識してるんじゃないかなぁ、と。
「あー、俺も昔はActionとか聴いてたなぁ。でもやっぱりオリジナルのインプレッションズの方がいいよね!」みたいな。

ハッキリ言って、僕はそこには優劣なんてないと思うんです。

そういうビート系の音楽(とくにフリークビートとかPOP ART系)がないがしろ、とまでは言わないけど軽視されつつある風潮に「否」を突き付けることをテーマにScarlettesはやってるわけです。

だから、、、やっぱり上の世代、というかHairを見て育った僕より一世代上の人たちの中にはScarlettesに対して懐疑的な立場の人がいるのも理解できるんですよ(そう言う人たちにとっての「常識」とは相容れないわけだから)。

でも僕自身はScarlettesこそがMODだと思ってるし、そりゃあボ・ディドリーとかJBのカバーばっかりやってHairの劣化コピーみたいなことしてれば、ハッキリ言ってそれなりにモッズシーンには歓迎されると思うけど、、、そんなことをやっても仕方ないよなぁって思うんですよね。

まぁ、結局何が言いたいのかと言うと、MODS MAYDAYにScarlettesを呼んだことのない地方のMAYDAYなんて「MODS MAYDAY」を銘打ってイベントをやる必要すらないと思うし、Scarlettesのいることろこそが真の「MODS MAYDAY」だと思ってます。

そんなわけで、今年はコレね。


「MODS MAYDAY 2012 OSAKA」
2012.05.04(Fri) @club NOON

とりあえず、、、長らく放置状態だったサイトをMAYDAY用にアップしておきましたので、詳細はコチラでご確認ください。
http://www.the-scarlettes.com/


よろしくお願いします。