本を読むのに適した季節になってきましたね。夜に本を読むと眠くなるときと止まらなくなるときがあります。
昨晩は止まらなくなる方でした。
なかなか進まなかったけれど、一気に読み進め、最後まで読み切ってしまいました。



オーデュボンの祈り (新潮文庫)/伊坂 幸太郎
¥660
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伊坂さんのデビュー作です。私は気に入った作家の小説に出会ったときは、必ずデビュー作を読むことにしています。
伊坂さんの場合は、「グラスホッパー」を初めて読んだときに、自分が求めている物語の作り方に似ていると言うことから興味を持ちました。
今回読んだ「オーデュポンの祈り」はちょっと系統が違っていましたけど、それでも読み応えのある本でした。



一般人的な主人公の目線で個性的なキャラクターの中で自分として振る舞い、ごく限られた世界の中での一時を語るという、非常に小説としての完成度が高いものだと思います。
私が思い描く物語においても、少し不思議な力、能力を持った人が普通の人に対してどうあるべきなのか、というのが一つのテーマになっています。
これだけ多くの個性的なキャラクターを配して、物語を進める手法については大いに学ぶところがあります。



また特徴的なことに生理的に嫌悪感を与えるほどの印象の強いキャラクターの存在があります。自分では絶対に作れないタイプのキャラクターですね。
物語の中でも独特のポジションを占めており、リアリティを出すためのくさびのような役割も果たしています。


今回は城山という男がこの役割を演じています。正直なところ、この城山の話になると読む気が失せて飛ばしてしまいたくなっていたのですけど、じっくり読んでその効果を勉強しました。



考え方が子供のままで、楽しければいいじゃないかという枠を出ることができない理由がここにあるということがはっきりと分かりました。
自分にこのようなアクセントを入れることができるかは分かりませんが、入れなければ今の域を脱することができないという問題点ですね。


なんだか、今までもやもやしていた足りないものに気がつくことができたということで、一歩前進した気がします。
後は自分がそれをものにできるかということですね。



自分も与えられる側から与える側に行きたいと真剣に思うようになってきました。
その意志が具体的な方向性を見いだす力になったかも知れないです。楽しい中にも意味のあることを埋め込んでいく、そんな物語を自分の言葉で作っていきたいですね。


それにしても、文庫で450ページ近い分量は読むのが大変でした。寄り道もしたけど、次はもうちょっと軽いものに挑戦したいですね。
せっかくだから伊坂さんの作品をしばらく読み続けてみることも検討しています。



□夫婦キャッチ
オクタマ「オクタマが勝てるのは体重だけ!!」
旦那タマ「だからって乗るな!!」



さるかに合戦のうすどんのよう体重を武器にするオクタマです。寝転がって本を読んでいるとのしかかってきて嫌がらせをします。
口で勝てないからと言ってこういう攻撃は反則です。


人が真剣に考え事をしていると構ってくれと突っかかってきます。一日中家にいるから暇なんでしょうね。
天気もいいことだし、外の空気を吸って季節も楽しんでもらいたいものなんですけど、寝ている間に一日が終わってしまうのがオクタマですからね。