今新幹線の中で、今週は、これから仕事の都合でずっと九州にいる予定だ。
一つ嬉しいことは、ビンちゃんに会える。
ビンちゃんは麻雀仲間だった人でもう15年ぶりぐらいなるのかな。
九州出身で複数の飲食店のオーナーだ。
身長190センチあり、格闘技もやっていたのでガッチリとした大柄な体格だ。
彼の麻雀は一言でいうと「妥協なきトップ取り麻雀」。
ネーミングすると「卓上の支配者」てのがよく似合う。
大胆且つ非常に繊細な麻雀を打つ。
話題も豊富で、昭和時代からの著名な麻雀打ちの店通って打った話とかいろいろと楽しい。
「ブツゴロウさんの麻雀はどうなの?」と一度訊いたことあるが、「あり得ない」(誉め言葉)とのことだった。
麻雀の師匠筋は亜空間の安藤先生とのことだった。
ビンちゃんの麻雀はキツイ。
トップ目に和了されるなら、他家に自ら振り込み、オーラスにかけるような打ち方は、当たり前であった。
和了のも、振り込むのも自分の思い通りにならないと気がすまないタイプで卓上を支配したがる。
結果、相手の心を折るような麻雀を打つ。
とはいっても、136枚の神様は、そう簡単にはビンちゃんの期待通りにはならず、またこちらも彼の麻雀を座視するわけもなく、まさに彼との卓は格闘系であった。
ビンちゃんのリーチに、一人旅など許すと、なめられてやりたい放題されるので、振り込み上等でギリギリまで躱しに行く。
そんなビンちゃんに弟子ができた。
何かの縁でセット同卓して、凹凹にへこまされた20代の若者でピロリンとここでは呼んでおく。
なんせ、ビンちゃんも、自分もリーチかかっても降りないので、それが不思議だったようだ。
「スジひっかけだったのに、出ないんですよ」、とか「ダマで張ってたんですよ」とか、舐めたようなことを対局中に言ってて、ビンちゃんも切れかかっていたが、ピロリンの人懐っこさに負けて、結局あれこれ基本からピロリンに麻雀を教えることにしたようだ。
ビンちゃんは外観とは異なり面倒見の良い優しい男なのである。
特に嫁さんには頭が上がらない。
で、そのピロリンだが、結局はビンちゃんから逃げて行った。
理由は、ピロリンの和了がビンちゃんの考えにそぐわなかった。
順位の変わらないラス確や、トップ狙えるのに2着確の和了とかである。
ちょうど、ピロリンが遠のいたぐらいのとき、自分の仕事が忙しくなり、ビンちゃんも三児が出来て新店舗出店とか、いろいろお互い多忙になって縁薄になっていった。
たまーに、互いに知っている知人からの情報でどうしているかは聞いていた。
今回の九州出張前にたまたま電話で話することができて;
「麻雀でも打つ?」聞いたが、今回は麻雀打つ時間は取れないらしい。
その代わり、定期的に地元でセットで打っている人紹介するので打ってきてごらんよってことだった。
こちらとしては、久しぶりにビンちゃんの格闘系麻雀に触発されたい気だったのだが、ビンちゃんと打ってる人なら面白いだろうと思うのである。
さてと、今朝早かったから、ちょい寝るか。