前回までの麻界法廷 事件NO.３８５
ついに、
麻界のウラボス管理人が
領域展開
「あたしが絶対正しい
」
を発動した。
（管理人第四形態 我寝者）
これに対して、
お奉行
役満王 楽珍々は
究極奥義の召喚術より、
大魔神ザ・シミーズを召喚した。
大魔神ザ・シミーズ
大魔神ザ・シミーズとは、
解説しよう
日本に麻雀が公に紹介された１９０２年（明治４２年）当時、麻雀は上流階級が嗜むゲームであった。
ザ・シミーズはその上流階級者らからの要請により雀荘経営を始め、麻雀店の立場から麻界を創り上げた唯一神創造主である。
その人脈の豊富さ手腕により、雀荘経営の神様とも言われている。
老舗の雀荘、長命の麻雀屋の店名は、そのほとんどがザ・シミーズの加護を受けているといわれている。
麻界のボスの１人
も、大魔神ザ・シミーズには平伏するのみである。
なお、
ザ・シミーズの麻雀の実力であるが、Lv.2ぐらいでしかない。
かつて、麻界の覇権を狙う腕自慢がザ・シミーズに闘いを挑んだが、その豊富な人脈から召喚される代走者はLv９９以上なので誰もザ・シミーズの唯一神の座を奪うことは叶わないのである。
ちなみに、趣味は海外旅行である。
大魔神ザ・シミーズが現れたことにより、
管理人の領域展開は、
文字通り「雲散霧消」
消え去った。
麻界ウラボスの管理人さえも、
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
素に戻り、
ガクブル言葉を失った。
ピェト氏は、
大人しく死んだふりをした。
大魔神ザ・シミーズがギロっと見渡した。
「あんたぁーーー！」
と
大魔神が一声をかけた。
「ハイハイハイ」
と
ぴょんぴょんと
跳ねて近づいてくる
ものがあった。
死んだふりのピェト氏が呟いた。
「これは、、、伝説の代走者の１人、
あらっらーきぃ師匠・・・」
解説しよう。
あらっらーきぃ師匠とは、大魔神ザ・シミーズが飼っているお気に入りの代走者の１人である。
麻界プロフェッサーとも言われ麻界随一の知識人でもあり、麻界図書館の蔵書は全て読みつくしている。
麻界大学では、主に「麻雀戦術論」の講師をしており、管理人はその受講者であったが、諸々の理由でその講義の単位を取れていない（符計算の間違いで単位を落とした）。
（ちなみに、千代美乱麻は、実践演習において、あらっらっきぃ師匠に一番、「むかつくぅー！」を言わせた実績を持っている（もちろん麻雀の内容）。
「むかつくぅー」は麻界業界で最大の誉め言葉の一つであることは言うまでもない。）
あららっきぃ師匠の打ち筋は常に合理性を求めかつ場況による最適解を導き出すのに長けている。
打ち筋の引き出しも多く、亜空間殺法から、ゲーム理論、対子理論等々を駆使し、三本五本で〆るというのが得意技である。
猫が大好きで一緒に良く卓を囲んでいる。
ちなみに、大魔神ザ・シミーズの魔人の恐覇気から身を守るために常に何かのぬいぐるみを着ている。
最近はピグモンがお気に入りらしい。
大魔神ザ・シミーズはあらっらーきぃ師匠から
何やら説明を聞き、
あたし、
オーストラリア行の飛行機乗らなあかんから、
あまり時間ないし、
めんどくさいの嫌やねん。
と言い放った。
要はみんなに迷惑かからんと、
好きなようにしたらええだけの話でしょ。
あららっきぃ師匠は
何やらモゴモゴと大魔神に話かけた。
ん？
何言ってるの？
はっきり言いよし！
あららっきぃ師匠
いやそやから、
人間界の日本国は、法治国家で、
麻雀については、
「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」
について規制が設けてあり、
なぜならこの法律の立法趣旨は、
「善良の風俗と清浄な風俗環境を保持し、
及び少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止する。」
ということで、その管轄は、
主務官庁が警察庁生活安全局保安課で、
厚生労働省社会・援護局総務課、
内閣府男女共同参画局推進課、
法務省人権擁護局調査救済課と
連携して執行にあたるとされていて・・・・
何の話してるの？
いやそから言ってるやん
、
これは一般的には「風営法」といわれ、
風営法第2条第1項第4号によって、
麻雀屋が風俗営業とされてるんやて。
それで、
その第１９条（遊技料金等の規制）に
国家公安委員会規則で定める遊技料金の
基準に従わなければあかんようになってるんや。
だから、何の話してるの？
って訊いてるやん。
いらいらするわー
いやだから言ってるやん、
それで、
「国家公安委員会規則第一号」
の
「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則」
の第３６条に遊戯料金の事が
具体的に規定されているんやて、
- 全自動式の場合：
- 客1人あたりの時間を基準に金額を決める場合：600円+税/時
- 台1台につき時間を基準にして金額を決める場合：2,400円+税/時
- 全自動式以外の場合：
- 客1人あたりの時間を基準に金額を決める場合：530円+税/時
- 台1台につき時間を基準にして金額を決める場合：2,000円+税/時
あんたぁ
何年私と付き合ってると思てるの？
いらいらするわー
、
全然わけわからん、
あたし忙しい言うてるやろ、
簡単にわかるように言いよし！！
いやだから、言ってるやん、
怒らんといてや
怖いんやて・・
例えば、
一ゲーム１人４００円とするやろ、
それで仮に一ゲームが３０分やとすると、
二ゲームで８００円／６０分となるやん。
これはアウトってことやん。
半荘一回３０分以上かかるから
問題ないやろ。
まだ話終わっとらんし・・・・。
それで、
店側としては、売上上げたいやん。
１人当たり１０００円は取りたいとするやん。
それで、
例えばやで、
最低料金１人１０００円とするやん。
一ゲームしかせん場合でも１０００円
二ゲームしかせん場合でも１０００円。
三ゲームやったら、１２００円。
という料金設定やね。
それで、諸々の都合で、
一ゲームしかできなかった場合、
一ゲーム５０分ぐらいかかるとして、
１０００円請求するのは、
アウトやね。
二ゲームの場合、
例えば２時間ちょっきりかかったとしたら、
上限は１２００円＋税
ということやから１０００円の請求でも
問題はない。
但し、
風適法第17条(料金の表示)
というのがあって、
「国家公安委員会の定めるところにより～
客に見やすいように表示しなければならない。」
と定めてあるから、
明朗会計ができるように、
料金は分かりやすく表示することが求められるんや。
つまり、
告知なしに、
その時々に料金コロコロかえるのはダメやね。
風営法違反は罰則があって、
刑事処分、
行政処分
懲役
罰金
とかあるから、
気を付けないとダメね。
ああああ、
いらいらする。
結局何が言いたいのかわからんわ
「あいやぁ、それがしぃ・・・」
楽珍々が口火を切った。
（歌舞伎調が治らない楽珍々）
「ザシミーズ様にはご機嫌麗しゅう、
至極僭越千万承知乍ら
この場にご降臨願いたもうれ、
これまたあららっきぃ師匠殿も
・・・・・・・」
( ,,`･ω･´)ﾝﾝﾝ？
この人誰？
役満王、
楽珍々さんやんか、
麻雀大百科大辞典の１０８１ページ
に最近載ったとこやで。
今回の
召喚主さんでもあるんや。
「これはこれはいたくご紹介
恐縮のいたりの介でござるまする
あららっきぃ師匠殿、
お初にお目にかかりまする。
イよぉおおおおおおおおお」
（一言一言見得を切らないと
話せない楽珍々）
「おぅがああああおがおがおがおが、
やいやいやいはぁああああ・・・・・」
再び歌舞伎調で舞出す楽珍々。
そこに何事もなく振舞おうとする
管理人が参入する。
（「ちょっとだけよ」らしい。）
これ、一体なんなん？
私が通訳します。
と
死んだふりから復活した
ピェト氏。
（あくまでも本人イメージ）
「あらっらーきぃ師匠
の言ってることを要約すると、
つまりは、
人間界日本国の
風営法を順守せずに
営業すれば、
いくら領域内といえども、
日本国内では、
国家権力が働く場合があり、
店名に傷が付いてしまうことがある。
以上。」
ふーん、
なんやようわからんねぇ。
そやけど、
画合わせもようできん
小娘がようこんだけ苦情
もらうようになったものだねぇ。
ある意味
立派立派、
あははははは、
けどね、
他人様のお土産を
勝手に別の人に渡すとか、
相手を不愉快にする数々の発言とか、
いけず女もほどほどにしとかんと、
調子乗りすぎると、
（天罰を下すときのザ・シミーズ様
おそろしぃ・・・・・）
天罰
がくだるよ。
あたしとしては、
店の名前に傷がつくのはいややから、
そやね、
店名変えたらどうなのよ、
そしたら主の好きなように営業してもええから。
「さすが大魔神様
お見事なご裁断
」
（いきなりロックンローラーに
変身する楽チンチン
）
（その横で、
精神支配が解けて踊りだすあらみん）
楽チンチンさん、
あんた面白いわね
。
そういや、さっき
京都二軒茶屋の匿名から
応募があったよ。
ええと、これこれ、
店名
「麻雀ごっこ でちゅね💛」
これやったら、やつも喜びそうやし、
（大魔神様に鼻を折られた鞍馬天狗。
何やら、
卓上マナーで大魔神様のご機嫌を損ねたらしい。）
少々何があっても誰も文句いわんやろし、
ええやろ。
その他に、
「麻雀純愛喫茶 でちゅね💛」
これやったら、
喫茶代金とれそうやから大丈夫やん。
良い出会いもありそうやし
他にもあったような、
「麻雀デバサイ でちゅね💛」
これは喧嘩しそうやからあかんか、、
てなことで、
あたしそろそろ時間やし、
カンガルーのびょん太君と
デートの約束あるからね。
あんたぁ
行くよぉー
じゃぁね
（奉行所を破壊してオーストラリアに向かう大魔神ザ・シミーズ）
と
言ってその場を去っていった。
（オーストラリアのビーチ仕様の
ピグモンあらっらーきぃ師匠）
・・・・・・・・・・・、
どことなく
ご満悦な楽珍々。
さーて
さてさてさて、
異議のある者はおるのかぁ
再び、
第二形態になり
何か言いたげな管理人。
その心の中は、
『もし何かあったら、
また誰かに責任なすり付けよう・・・・。
私は一生悪くない
のである。』
であった。
シーン、
なければ、
これにて、
（やはり、見栄をきる楽珍々）
いっけん
らくちやくぅうううう
うううううううううううううううううううううううううううで
うううううううううううううううううううう・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、、、
うっ
という
夢
を見た。
週末の巷ビル街の
ビジネスホテル。
朝の街中だというのに、
既に蝉しぐれが喧しい。
今日も暑くなりそうなので、
雀荘行って、
アイスコーヒでも飲むか。
麻雀って面白いね
