“カフェの間”通信便り
そんなに伝説説話は信用がないのですか
【地名研究】
先週の土曜日に地名研究会例会で「疑問に思うこと」について発表しました。地名由来研究にあたり、歴史的事実や地理的要因、民俗的思考、言語とともに伝説説話も手法の一つであると投げかけたのです。伝説説話は信憑性が薄く、不明確なところがあるのかもしれませんが、逆に薄く不明確だからこそ、そこにロマンを感じるのです。
巷では、伝説は信用ならないことが定説であり、このことに対する疑念があったのです。案の定、否定的な意見がありました。「ロマンを持つことはいいが、伝説は後付けであるので、あてにしないほうがよい」というのです。そんなことを言ったら、歴史的事実は学会で定説が覆されたり、地理的要因は日々地形に変化があったり、民俗的思考も伝説説話と同様であると思うのですが‥。このような人、何が楽しくて地名研究をしているのでしょうか。それでも楽しいからそういう意見を持っているのでしょう。逆に自分に対してもそう思われているのかもいれませんが。要は色々な手法を総合的、立体的、複合的に考える中、伝説説話を丁寧に大切に扱うことが必要であると‥この件で地名研究会を退会しようかと考えていますが、嫌な思いがかえって反面教師となり、より強い信念を持つようになりました。反対意見をやっつけるのではなく、立ち向かうのではなく、どうしたら賛成意見に変えられるのかでもなく、どうやって自分自身納得できる地名研究をしていくのか、工夫して考えることが焦点になるのでは‥と思います。‥誰がなんと言おうと、結局考えるのは自分自身ですから。
やはり伝説説話にはロマンを感じますし、楽しいですから‥ね。