“カフェの間”通信便り

 

【人生論】

 

母はスポンジのような役割があります

 

 

現在、母は大腿骨骨折のため入院しています。家の中では父と私で有難く生活していますが、何となく虚しさ、空虚感、ぽっかりと空いた空気を感じます。

どうしてなのでしょうか‥。

ふと思いました。今まで母がいた家の中では安らぎや明るさがあったように思います。そうなんです‥母は家の中で、スポンジのような役割があったのです。父や私の我儘をすべて受け入れ、それをスポンジのように吸い取っていたのです。少し気付いたのが遅いですが、今こういう状況だからこそ、改めてそう思ったのです。今入院しているのは、水分を含んだスポンジを少し乾かしているのかなぁ‥と。それでも母が退院したら、またスポンジのように吸い取ってくれるのかなぁ‥と。これも我儘ですね。これからは、母に代わって私がスポンジになれるように精進していきたい‥と。