友人とまでは言えないけれど、以前の職場でよく話をしていた人が先月不慮の事故で他界しました。
亡くなったことは以前の職場の上司から聞きました。
物事を忖度なくハッキリと発言する人で、一般的にいうサバサバしてる人。
だから周りに敵も多い人でした。
上司からその知らせを教えてもらった理由として、亡くなった知人は、ネコとレオパードゲッコーを飼っていたので、里親を探してて。
僕に飼ってくれないか、という相談でした。
亡くなった知人のご両親はもうこの世にはいなくて、妹さんがいるようなのですが、海外に住んでるので飼えないとのことで里親を探していて職場の人達にも声がかかったようでした。
残念だけど、僕は迎える事はできません。
でも一緒に里親を探す事はできるので知り合いに声をかけていました。
亡くなった知人の妹さんは身辺整理で先月末まで日本にいました。
僕は線香だけでもと思い、故人の家に行きました。
妹さんが迎えてくれ、知人の話をたくさんしました。
亡くなった知人はお金稼ぎのために、たくさんアプリでパパ活のようなこともやっていました。
金欠には見えませんでしたが。
妹さんと話ているときに、可愛い長毛のネコが妹さんにすり寄ってきました。
ネコは毛並みがよく、質の良いフードを食べているようでした。
人見知りもせず、スリスリと寄ってきてすぐゴロゴロ喉を鳴らします。
レオパもきちんと管理されていて、高そうなパネルヒーターの上のアクリルケースに入っていて、カルシウム剤やビタミン剤、冷凍庫には1ヶ月分くらいの冷凍コオロギが入っていました。
親友と呼べるほど仲良くはないけれど、きちんと管理されて、可愛がられていただろうと思える生き物たちをみて、込み上げてくるものがありました。
僕はその2種類の生き物達を迎えました。
今も変わらず元気で家にいます。
後々聞いた話ですが、亡くなった知人はユニセフ募金に口座登録していて、定期的に募金をしてたようでした。
可愛がられている生き物達、募金。
きっとそれが金欠の大きな原因ではないと思うけど。
身を削る、身を挺するとはこういうことかと考えさせられました。
きっと亡くなった知人なりの正義や信念があったんだと思いました。
でも、やっぱり死んじゃダメですよね。