2011/05.17/Tuesday | けんけんぶろぐ

朝の電車内での話。

オレの正面の席にオバチャンが居眠りして座っていた。
オレはそれをボーッと眺めてたら駅に着いたんだ。
2分くらい経つと、着駅している電車内で次の駅に向けて発車するという放送が流れ始める。

放送が終盤になった頃、突如目の前のオバチャンが跳び起きた!!
俺は、オバチャンのあまりの素早さに思わずガン見。
電光石火と言える速さで立ち上がったオバチャンは、勢い良く扉へ歩みを進める。

‥だが時既に遅し。
ダッシュしたオバチャンが扉の前に着いた時と、扉が完全に閉まったのはほぼ同時。
オバチャンの前には閉ざされた鉄の扉。
静かに閉まった扉を2秒程眺めたオバチャンの後ろ姿に、俺はどうしても笑いを止める事が出来なかったんだ。
そう。これは避けられぬ運命だった。

頬がやたら釣り上がった少年の前に出来た空席に、再び身を納めるオバチャン。
時計を何回も確認して、焦った顔のオバチャンに少年の笑いは最高頂である。
やたら笑っている正面の少年を、オバチャンの焦りに染まった瞳が捕らえたんだ。

次の駅までの5分間、焦りの瞳を怒りの瞳に変えたオバチャンが少年を鋭く睨み続けたとさ‥。

…この数十分間の出来事を少年は神妙な面持ちで一言、こう残したそうだ。(後日談)

『彼女の顔はまるでゴリラだったと‥。』

めでたしめでたし。(拍手)