Kindle Unlimited で「ブラックジャックによろしく」という漫画を読んでいる。まだ全部は読んでいない。ちょうど私が学生の頃、連載中だった覚えがある。
私は疾患の関係上、非常に心が揺さぶられる漫画である。
私は筋ジストロフィー症である。そのため、両親は私が生まれたとき、苦悩しただろうと思われる。この病気は染色体の異常が原因とされていて、発病率はおおよそ1万人にひとりと言われている。
病気そのものは治療法がなく、今のところどうしようもない。だが、先の漫画と関連した問題がもう一つある。それは、この病気が遺伝するということだ。
私が子供を作った場合、その子が男の子であれば遺伝しない。しかし、女の子であれば遺伝し、その子は発病はしなくても因子保有者ということになる。その女の子の子供、すなわち私の孫に当たる子には性別に関係なく遺伝する。
それを知ったとき、私は子供を作るべきでないと考えた。50%でも遺伝する可能性があるなら、止めるべきだと。まして、女の子の場合は私と、私の母と同じ苦しみを子と孫に与えるのは良くないと思ったのである。
ただ、今はなんとも言えない。そのような機会が訪れたとして、私がどう考えるのかはわからない。少なくとも、簡単には判断できないと思う。
漫画に出てくる夫婦のように、悩みに悩んだ末、結論を出すことになるのかもしれない。