私はいま、とある女性に支えてもらっている。

 

彼女との関係を一言でいいあらわすのは難しい。付き合っているわけでも、結婚しているわけでもない。もちろん、経済面で支えてもらっているわけでもない。では、どういうことかと言われると、精神面で支えてもらっているということになる。

 

私は数ヶ月前に過ちをおかした。その時、おそらく彼女は泣いていただろう。しかし、その後もずっと不安定な私を支え続けてくれている。そんな彼女は、私には過ぎた女性である。

 

いずれ一緒になりたいと思っているが、今の私は無職の障がい者である。とても結婚などできる状態ではない。

 

私が、再就職先を厳選するのは、彼女との未来を考えているからだ。そこを考えると、最低賃金ギリギリの障がい者雇用や、エージェントが持ってくるろくでもない就職先は受け入れられない。

 

彼女への感謝を形にするには、きちんとした就職先を見つけ、安定した生活基盤を手に入れる必要がある。それができたときはじめて、私はなんの気おくれもなく彼女と一緒になれるのだろう。

 

彼女には感謝するばかりであるが、その気持ちをここで臆面もなく言い表す気はない。それはほんとうに大事な場面まで取っておかなくてはならないからである。