ライフ ~カメの上の情景4~案山子編 | 他生の縁なのです。

登場人物
洋カカシ(スケアクロウ)、あだ名はスケべえ

案山子、自称 さだかかし

スケ「さだちゃんよう、女の闘いの何が恐いって、あれだけ罵り合っておきながら、結局ズタボロになったのは男の浦さん一人だ。当の本人たちは何のこたぁない、たくましく生活してるんだ。まったく、危うきは近寄らざるともデンジャラスだよ」

さだ「そう言いながら、乙姫に惚れちまってる誰かさんも、かなりヤバいぜ。スケべえさんよ」

スケ「スケべえ言うな!」

さだ「わざわざ子ガメに縛り付けてもらって海じゅう捜し回ったんだんだろ。十分デンジャラスだよ。それで浦さんは見つかったのかい?スケべ」

スケ「スケべ言うな!」
さだ「わかったわかった」

スケ「弟のところで見つけて連れ帰ったよ」

「足柄山に登ったのか?!
「ああ」

さだ「カメも頑張ったなあ。水も無いのによく生きて帰って来られたもんだ。何日かかった?」

スケ「一ヶ月かかったよ。食糧の野菜をいっぱい持って行ったが、途中でウサギがカメをからかいに来たから、カメのやつ、怒ってウサギを捕まえて焼いて食っちまったよ。」

さだ「壮絶だな!カメは浦さんに恩があるからなぁ」

スケ「ああ。浦さん命だ」

さだ「浦さん命のカメと、乙姫命のカカシとの二人行脚か。泣かせるねぇ。このスケべ」

「スケべ言うな!」