ブログネタ:昨日の出来事を昔話風に書こう
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むかしむかしあるところに、小太郎という、それはそれはグウタラなおのこがおったとな。
朝寝朝酒朝湯が大好き
いったい何をしているんだか、朝っぱらからぐうすかぐうすか、毎日毎日寝てばかり。
そのくせ、お天道様が沈む頃には、ようやっと起き出し、どこへ行くのやら、そのまんま朝まで帰って来やあせん。
そうしてまた、夕げの頃までぐうすかぐうすか。
そんなことばっかりしよるから、嫁の来てなぞとてもありゃあせん。
おまけに飼い猫に「○ペケ」なぞという、てっきとうな名前をつけて、猫じゃらしでからこうたり
無理やり逆立ちさせたり
はぁ、なんとまあ。
「そのうち天罰が下るわ」
なぞと、村のもんらに噂される始末じゃった。
だけんど、そんなグウタラ小太郎にも、朝からちゃあんと起きて、ほんに楽しげな顔して出かける日があるそうな。
それは釣りじゃった。
七日に一度だけ、海へ釣りに出よるんじゃ。
ところがな
不思議なことに、釣った魚を家へ持ち帰ったところを誰も見たことがない。
たとえどんだけ下手くそでも、いっつもいっつも丸坊主なんはおかしい。
いぶかしく思った隣組のもんが、ある日こっそり小太郎の釣りの帰り道を待伏せしたんじゃ。
そうしたら案の定、小太郎は、まっすぐ家へは帰らんかったとな。
釣れた魚を持って、いったい何処へ行くんじゃろうと、村のもんはあとをつけてった。
それがなあ。
なんと、おなごの家だったんじゃ。
「あんれまあ。グウタラ小太郎に、あげなよかおなごがおったとは。」
と驚いたのなんの。
おなごの家の窓越しに中を覗くと、こりゃまたおっかしなことに、小太郎とおなごは宙返りに夢中になっとったそうじゃ。
なんちゃあ、訳わからんのぉ。
はあ、たあんと長えこと、おなごの家におって、ようやっと出てきた小太郎は、
もうええ加減、家へ帰るじゃろうと思うたが、
なあにがなにが、
果たしてそれだけでは済まんかったんじゃな。
そのおなごの家を出たあと、何処へ行ったかっちゅうとな
ホレッ!
これもじゃっ!
二軒とも、別んおなごの家じゃ。
村のもんは、ほんにたまげた。
この二軒はどっちも留守だったんじゃが、小太郎はがっかりした様子も見せず、
しぃっかり「まあきんぐ」をしよってから、鼻歌まじりに帰って行ったんじゃと。
村んもんは
「いつものグウタラぐうすか小太郎とは、とてもとても思えんかったわ」
と、呆れ果てるのを通り越して、見直したとも言わんばかりに、ほんに感心しよったんじゃがのう。
今日もやっぱりいつもんごとく、お天道様が沈む頃までぐうすかぐうすか。
あいも変わらずグウタラ小太郎のまんまじゃったとな。
おしまい。