右の胸には1歳

左の胸には3歳

(おいおい、約1名年齢制限オーバーだぞ?!)

競うように喰らいつき

わたしはソファに倒れこむ


病み上がりの、まだ隈のある面差しで

それでも互いが可笑しくて

吸ってるんだか遊んでるんだか

くふくふと笑いながら


わたしも笑う

あれよあれよと弱り果てた子を抱え

夜中にタクシーを飛ばした親のはしくれ

それとも笑うのは新たな油断か


こどもはわりと、死にやすい

それは親になった痛みでもあり

菌やら車やら戦やら

ひとの過失や悪意やら

生まれ落ちればすでに7人の敵

ちいさなからだひとつで

死の淵に片足突っ込みながら

はるか太古の昔から、あの子もこの子も必死で戦ってきたのだ


ではこの昼下がりの痴態は

さながら小さな勝利を手にした彼らの

誇りと安堵の美酒の宴か

酔っぱらいの遺伝子たちは、まだくふくふ笑ってる

右の胸には9キロ

左の胸には15キロ

わたしはこどもとソファの上

ソファは地球の上




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突然ですが7月に入ったということで

月極詩人を復活してみた。

しかし実は2月の詩なのであった。

ゆえに2人の体重は今やさらに、ふえている。

そして終わり方が、

自分でいうのもなんだが、金子みすず・・・。

蛇足な解説、失礼。

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