もう通常文と武芸帳の境目も混沌としている昨今だが、何はともあれ。


兄若、幼稚園への武者修行開始である。


何とか早起きだけはがんばって、

お気に入りの紺の帽子をかぶり、バスに乗る兄。

そして戻ってきた兄は相変わらず電車の話が中心で

幼稚園での有様は、皆目把握できないのである。

いったいぜんたい何をしているのやら。

唯一、何やらふと謎の戦慄、いや旋律を口ずさんでいるのが

どうもご挨拶のときの歌らしい。

まあ今月はほとんど午前保育なる慣らし運転で

すぐ帰ってきてしまうわけで

あとはこれまでと変わらぬ生活なのだが。


一方、弟は、どうも午前中は守り役を独占できることに気づいたらしく

やたらと甘えん坊将軍に。

卒乳の日が遠のくばかりである。


そんな兄弟の最近の流行りは

バド・パウエル。

いきなり異人かと。鎖国してないのかって、いやまあそのへんは。

かつて守り役も憧れたジャズピアニスト。

(憧れるだけで鍛錬を怠ったためいまだに鍵盤はへたっぴである)

天気がすぐれないある日

雨の日はジャズを聞くもんだという根拠なき説を唱えつつ

何気なくかけた曲が

妙にはまったらしい。

踊る踊る。

まるで「おじさん」こと我が愛しのフレッド・アステア(古くて失敬)、

いや兄弟だから中野ブラザーズか(ってまた古すぎ・・・いや今でも現役らしいが)。

そして何度も聞きたがる。弟までもが。

もう、某がイントロを口ずさむだけで踊りだす始末。


何がツボなのか不明ながら、

踊ることで少々の緊張も吹き飛ばすのかと。戦士の踊りか。

激しく足踏みしながら

新生活に突入してゆく兄弟なのであった。


*もう武芸帳のコンセプト(って日本語で何だ)が崩壊していることを危惧しつつ、

 そういえば「ジャズ大名」という映画があったなあ、観たいのお・・・と

 思い起こしたりする某である。