相方に、「二度も読んでしまった。」とのコメントつきで
貸してもらった、
「下山事件 最後の証言」 柴田哲孝・著(祥伝社文庫)
読了!
しかし・・・
あまりにちびちびと呑み・・・いや、読み進めたために
なんだか頭が混乱!
何というか、ものすごく重厚で面白いミステリなのに
犯人がx某?誰?あれ?ちょ待て、前のほうに出てた人の中に?みたいな
しかもご存知、創作じゃないんだぞ現実だぞ。
とにかくもう一回読む。
なんでこんなときだけ夫唱婦随やねん。
昭和24年、国鉄総裁が謎の失踪・轢死を遂げ
自殺か他殺かさえ不明なまま迷宮入りした「下山事件」。
三鷹事件、松川事件とともに国鉄関係の豪華三点セット・・・いや
三つの怪事件として有名だよね。
(だよね、って、自分も事件名しか知らないくせに偉そうだぞ。
生麦事件と差し替えられてても気づかないかも。)
で、この本の凄いところは何といっても
作者の柴田氏の、実際の身内が事件に関連しているかも?!という
そのあたりの切迫感、リアリティ!
まさに柴田氏にしか書けないドキュメントなのだ。櫻井よしこも興奮。
母親をはじめとする身内との会話から序々に立ち上る、
知りたいような知りたくないような暗い過去と、
ジャーナリスティックな客観性を両立するなんて
何という・・・強靭さだろう。
そして、戦後の一事件を追及すればするほどに
戦前から連なる国際的な闇の系譜が
複雑な文様となって織り成されていく様は・・・!
いいや、四の五の言わず
もし興味を覚えた方は、ぜひご一読を、いや二読を。
それにしても戦前から太平洋戦争、戦後の混乱期のもろもろを
リアルに体験した世代が、本当にいなくなっていく時期がきているなあ・・・。