本日は下の若君@零歳四ヶ月が病に伏したため、Oこどもクリニックのドクトルの元を訪ねて参った。
幸い大事には至らぬ様子にて、某も一安心である。
今も某の膝の上でまったりしておる。
医師といえば、先月は上の若君が、城内でなぜか電気紙芝居箱(茶管型)と小競り合いとなり
どういうはずみか、浴びせ倒されてしまったのである。
泣き声に気づいて振り向けば、口周りにことのほか大量の流血!
某も常になく動転、狼狽!
殿中でござる!殿中でござる!と絶叫する侍の心境やかくや(いささか、大仰に過ぎる)。
しかも某、小児科の医師ならば何件か心当たりがあったのであるが、
何たる迂闊。
小児科とは基本的に内科であり、確認するとどこも外科的対処は難しいのであった。
時は夕刻、急がねば。
近くの外科、外科、嗚呼もう救急車もやむなし・・・その刹那、ふと脳裏をよぎったのが、S整形外科。
思い起こせば去年の夏、我が殿は戦の折、陣中にて突然、腰をやられた。
所謂「ぎっくり腰」である。
全く体を動かすことが出来ず、カニの如き格好にて
陣中より早駕籠(たくしい)に乗り、その形のままカニの横ばいで城まで這ってこられたのである、
その御姿、その悲惨、某は思わず笑いを・・・否、涙を禁じえなかった。
翌日、某はまず一度一人で近所のS整形外科に出向き、大型の車椅子を借り受けてきた。
動けぬ殿を何としてもドクトルの元へお連れせねばならぬ。
いざ、出立じゃ。
その時、某は腹の中に一物というか下の若君ミニを納めた文字通り身重の体。
右手に殿の乗った車椅子、左手に上の若君の乗った乳母車。
新種の馬車か。
バリアフリーしてあげたい選手権があったら、全国大会には出られそうだ。
そんな一行はまさに三位一体となって、炎天下、一路S整形外科を目指して旅立ったのである・・・
あのさわやかな夏の思ひ出が、こんな時、まるで天啓のように降りてくるとは。
確認してみれば整形外科・外科ではないか。
幸い診察時間にも間に合い、優しいドクトルに診ていただけた。
傷もよくよく見れば唇が切れただけで、大事には至らなかったのだった。
守り役は、こうして地域医療に詳しくなっていくのかと、得心したことであった。
(電気紙芝居箱をもっと固定せよとか買い換えろとかいうご指摘もごもっともであり、
今後鋭意対策を講じたいものである。)
それにしてもうちの若君、いずれまた何か他のものと競り合ったり、高所から飛び降りたりすること必定である。
幼きものに病気・ケガはつきもの。
S医師やO医師のすばらしい診療を受けることができるわけだが(しかも子供は無料じゃ!)
守り役としても、ゆめゆめ用心怠らぬよう、心を引き締める所存である。
「子供が小児科ではなく、外科にかかる日を迎えたら、喜ぶがいい。
それはその子がまたひとつ成長したあかしである。」 ポーランドのことわざ
(うそ。)
☆本編の何の参考にもしていないが、医師-侍ぽい世界つながり?で、とても面白いのでおすすめの文献
- 村上 もとか, 酒井 シヅ, 富田 泰彦, 大庭 邦彦
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