守り役たるもの、時には看護師、時には教師、時には道化者と、七変化せねば勤まらぬ。


さて当家の若君@2歳は昨今、日本語習得の真っ最中である。

某(それがし)、陰ながらお手伝いいたしておる。

とりわけ、「合言葉」はもののふとしての必修項目。

正しき合言葉を学び、乱世を生き抜く智恵を身に着けてほしいものである。

紙は、びりびり。飛行機は、ぶーんぶーんである。


さて、某の尽力あって、若君は自ら一人二役で合言葉を発するようになったのであった。

「犬は、わんわん!」

「猫は、にゃあにゃあ!」

「ねずみは、ちゅうちゅう!」

「ぞうさんは、ぱおーん!」


さすがじゃ、若。その調子じゃ。


「きりんは、きりんきりん!」


・・・


この場合如何にせむ。

いまの合言葉が正解とは、良識ある守り役としては言えぬのじゃ。

しかしながら、きりんの鳴き声・・・知らぬ。皆目見当もつかぬ。

もしかすると鳴かないような気がしないでもない。

もういっそ、裏技として、「麦酒(びいる)」などと教え込めば、殿の興を買うやもしれぬが、

少し、あざとい気もするのである。

この謎を解かねばならぬ。

いつの日かいざ、動物園へ。

参考文献:まつい のりこ
じゃあじゃあびりびり
幼き者供にはじめて合言葉を教える際、便利至極。