某(それがし)、故あって守り役を仰せつかったのである。
嫡男のゆー君は御年2歳。
将来家督を継ぐべき期待の星であり、生来のおおらかさと愛想の良さは大器の片鱗を感じさせる。
しかしながら、近頃、いささか「うつけ」の兆しが見え隠れしはじめ、周囲の失笑を誘っているのである。
そこで、家督争いに名乗りをあげてきたのが、現在4ヶ月の次男こー君。
若輩者ながらあまり涙を見せぬ、これまた将来有望のたくましき子だが、
今は寝返りの鍛錬ばかりである。
某はかつて軍師として戦場にあった者であり、
このようなお役は簡単至極と思いきや、なかなかに厳しきお役目であった。
車や病原菌など、外敵への目配りはもちろんのこと、
日々の兵糧確保・衛生管理等、さらには楽しげに家中を乱す若君と、
戦力に乏しい城の中は常に激戦地の如き様相を呈している。
この戦いは、異国の紛争や企業間戦争といった世間の大事と比べれば、
あまりにも矮小な局地戦であり、そのどうでもよさについつい気力が失われがちなのだが、
そのやる気のなさというものも実は内なる敵だったりするのであった。
そんな某も、いくばくかの戦歴を重ね、守り役としての手の抜きどこ・・・否、修行の成果を
会得しつつある。
かくなる上は、このささやかな日々是決戦の模様を、飄々と記し、後年の愉しみにしたいと存ずるが、如何。
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現在、唯一真面目に視聴している「風林火山」に触発されてみたのだが、
いざ書いてみて今いちばん不安なのは、このような文体、書き続けられるのかということである。