私の注文打ちの日本刀。
柄が頑丈なミズメという木材で作られているのですが、白鞘から刀身を移し替える時に硬くて苦労しました。
これは入らないんじゃないかと焦って嫌な汗をかきながらハンマーで叩きました。
かなり強く何度も叩いてなんとか入りました。しっかり入ったのでカチカチになりました。
「これはもう二度と抜けないだろう」
そう思っていたのですが、柄が抜けないと柄糸の巻き直しとかもできないので困ります。
そう思い、抜けるかどうか試してみました。
当て木をあてて木槌で叩くスタンダードな方法ではビクともしませんので、過去のやり方と同じくゴムシートで刀身を包んで掴んで鍔をゴムハンマーで叩きました。
鍔にキズがつかないように紙を切って敷いてみました↓
鍔が割れるほど叩いても抜けないんじゃないかと思っていたのですが、案外簡単に抜けました。
そして、再度柄を入れる時には前回よりも簡単に入りました。
簡単といっても、それなりに強くハンマーで叩きましたが。
柄をあまり頻繁に外すと緩くなるので良くないと以前から聞いていました。
前に持っていた刀の朴木の柄は1回の抜き差しでこれほど大きく差を感じませんでした。
ミズメの木は線維の密度が高いために朴木よりも頑丈なぶん、伸縮性は少ないと思います。
それでも初回に入れるのが硬かったのは、柄を作成してから何か月も刀身を入れていなかったので若干水分などで膨張していたのかもしれません。
今後は基本的に柄は外さずにつけっぱなしにしようと思います。
ハバキ裏の錆などは気にせず・・・