前回、検査入院!④〜腸カメラと胃カメラ〜の続きです!

ご無沙汰致しております。最近忙しく闘病記の更新をできておりませんでした。

いたって元気にしておりますのでその点はご心配なく!

今後も不定期になりますが更新は続けてまいりたいと思います。


以下記事本文

ここまで2012年の9月24日から10日ほど検査のために入院していたわけである。

その中で針生検、CT、MRI、PET、胃カメラや腸カメラなど数種類の検査を受けたがまだ腰の腫瘍の原因が何なのかはわからなかった。

それが、突如空気が変わったのはその週の後半10月4日木曜日の夕方の回診で、主治医から「大輔さん、明日泌尿器科の診察を入れましたので時間になったら泌尿器科の外来へ行ってください。」と言われたときだった。

「泌尿器科!??」と私は心の中で思った。

一体背骨の周りを取り囲む腫瘍と泌尿器が一体何の関係があるというのか。

私にはわからなかった。

もしかしたらこの時この肝胆膵外科のG主治医は私が高い確率で精巣腫瘍であることを知っていたのかもしれない。

どこまで確信があったのかは不明であるが、これを言われた時何かが分かって前に進んでいきそうな気がした。

そんな目の前の霧が少し晴れたような感じがあった。

「とにかく行ってみよう。」


泌尿器科受診


そして翌10月5日金曜日、相変わらず腰の痛みは激しく、医療用麻薬のオキシコンチンとレスキューのオキノームを継続的に服用していたからか日中眠気が多く、またおならの回数もかなり多かった。

昼過ぎだったと思う。時間になったので泌尿器科の外来へ行ってみた。

相変わらず人が多い。20分くらいか待ってから呼ばれたので中の診察室へ入っていった。

初めて会う先生である。症状や体調についての軽い問診があり精巣の触診があった。

パンツを下げるよう指示され少し驚いたが「泌尿器科ならこういうこともあるか」と指示通りパンツを下ろした。

「触りますよ」と先生が私の陰嚢を触り始めた。

「固いな」と先生がつぶやく。この時私は初めて自分の右精巣が固くなっていて大きく腫れていることに気がついた。

精巣腫瘍の経験者の中には睾丸が固くなっている異変に気がついて泌尿器科を受診して精巣腫瘍の診断を受ける人が少なくない。

しかし、私はこの時まで気がつかなかった。だって自分の陰嚢をまじまじと見ることってそんなにないし。。。

そして次にベッドに寝転んで睾丸部にエコーを受けた。

ジェルのようなものを睾丸の周りや腹部に塗ってそこへ超音波を読み取る機械を当てられた。

先生が画面に映るものを確認しながら機械の位置を動かしている。

ちなみに精巣腫瘍の診断において重要なのが、この「触診」と「エコー(超音波)」の検査である。

これで精巣腫瘍かどうかは大体わかるそうである。

そして、睾丸、精巣が腫れて固く大きくなっているというのが精巣腫瘍という病気の特徴である。

睾丸、精巣が固かったり、大きくなっているなと異変に気がついた場合は至急泌尿器科を受診して下さい。

そして、その時は何も言われず一旦中待合へ移動ということになった。

待ち時間は長い。10分経った。20分経ってもまだ呼ばれない。30分経っても呼ばれなかったので近くの看護師に状況を確認してみた。

「もうしばらくお待ち下さい」とのことであった。中を少し覗き見ると、泌尿器科の先生たちが3、4人集まって真剣な表情で画面を見ながら話し合っている。「ああきっと何かがわかったんだ、でも良くないことなのだろうな」と思った。

そして40分頃経った頃ようやく呼ばれたので中に入っていった。

一言目に言われたのが、「治る病気です。手術と化学療法で根治を目指して治療をすることができる病気です。精巣腫瘍です。」という言葉だった。


つづく