もし、あなたやあなたの家族、あなたの大切な人が精巣腫瘍と診断されたら大層驚かれ戸惑っていらっしゃることと思う。


しかし、精巣腫瘍は正しい治療を行えば治癒する確率が極めて高い病気である。


癌の治療の成否を含め、この世に確かなものなど何もない。そんな世の中で自分の心までも不確かなものにしてしまってはいけない。

治療に取り組むに当たって自分は絶対に良くなるというセルフイメージを持って治療に臨んでいただきたい。



精巣腫瘍を経験されて今も活躍されている有名な方としては、

・爆笑問題の田中裕二さん(Wikipediaの記述によれば2000年に睾丸摘出されたそう。化学療法の記述はないのでステージⅠだろうか。)

・お笑いトリオ、ネプチューンの堀内健さん(2004年に右精巣を摘除されたそうである。ステージ1か?)

・俳優の梅宮辰夫さん(1974年に精巣腫瘍の診断を受け、肺まで転移していたが化学療法の奏功によって治癒したそうである。精巣腫瘍の治癒率が革命的に改善した初期のサバイバーさんなのですね。)

(以上いずれも出典はWikipedia)

・元自転車選手であり癌撲滅研究支援団体LIVESTRONG財団の創設者、のランス・アームストロング(Lance Armstrong)さん(肺転移と脳転移があったが手術と化学療法後寛解。ステージ3Cまで進行していて脳転移もあったことから極めて生存率が低いと診断されたそうだが見事に治療後自転車レース競技に復帰し1999年~2005年まで自転車レースの最高峰、ツールドフランスを7連覇するという偉業を成し遂げた。後にドーピング問題によって成績を剥奪されてしまったが。)

ランス・アームストロングさんの著書「It's Not About The Bike(邦題:ただマイヨジョーヌのためでなく)」ではアームストロングさんの闘病生活と復活してツールドフランスで優勝するまでの道筋が描かれている。




ただマイヨ・ジョーヌのためでなく (講談社文庫)/講談社

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私は治療中ずっとこの本を読んでセルフイメージを高めていた。このブログを書き始めたきっかけもこの本の影響が大きいと思う。

家族や周囲の人の視点でも描かれている。もしあなたやあなたの大切な人が精巣腫瘍に関わらず癌で闘病されているなら読んでみてほしい一冊である。



他にも私の友人にも胎児性癌という精巣腫瘍の中でも極めて稀な種類のがんの治療に取り組んで今は元気にされている方もいるし、私自身も抗がん剤が効かないと言われる成熟奇形腫という悪性腫瘍で診断時は腫瘍マーカーであるAFPが100,000を超えていたが寛解し、今のところ再発もなく元気に過ごしている。


若年性がん患者団体STAND UP!!では癌種は多岐にわたるが、若い時にがんに罹患して現在元気に過ごされている方の本名・顔写真公開で体験記があるので是非参考にしてみてほしい。

http://standupdreams.com


他にも私が知らないだけで精巣腫瘍の治療から復活されて活躍している人は世界中にいらっしゃると思う。私もそうなりたいし、あなたもきっとそうなりたいという思いを持っていらっしゃるのではないかと思う。


最近ではストレスとの向き合い方で、癌の治療という極めて科学的といるプロジェクトにおいてでさえも、その成果が変わってくるという研究結果が発表されている。この研究によれば例えば「ストレスは健康に悪い」と考えている人の方がそうでない人よりも死亡リスクが上昇したそうである。


スタンフォードのストレスを力に変える教科書/大和書房

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癌と治療という極めて大きなストレスを乗り越える為にも、自分は絶対に良くなるのだとセルフイメージを高めながら治療に取り組んでみてください。


次回は精巣腫瘍の治療に関する情報リンク集を掲載します