震災直後から被災地に通い、約1年間撮影を続けたドキュメンタリー映画「傍(かたわら)~3月11日から旅~」(伊勢真一監督)の公開が11日、石川県金沢市香林坊2丁目のシネモンドで始まった。この日は伊勢監督によるトークイベントがあった。
映画は津波で大きな被害を受けた宮城県亘理(わたり)町で、仲間たちと臨時のFMラジオを立ち上げたミュージシャン・苫米地(とまべち)サトロさんと家族、月命日に墓参りに訪れる町の人たち、秋に漁を再開した漁師らの言葉に、静かに耳を傾ける。がれきが積み重なる状況から空き地が広がっていく町の姿を追うほか、放射能汚染によって全村が避難区域に指定された福島県飯舘村も訪ね、夏の日差しに輝く豊かな村の自然も映し出す。
イベントに集まった約40人を前に、伊勢監督は「墓地で会った人たちは、話を聞いてほしい、自分たちを見ていてほしい、と思っていると感じた。映像に映っていないところにもたくさんの人の様々な思いがあることを感じてもらえれば」と話した。上映は16日まで。シネモンド。
出典:朝日新聞