〈ファミリーウインズ和の演奏〉

コンサートのオープニングを飾った「和」は、マルコ・マリナンジェリ(郷間幹男編曲)の「ジャンボリミッキー!」(指揮:猪俣康隆先生)で華やかにスタート。ただ奏でるだけでなく、ジャンボリミッキーの掛け声を元気よく決めたり、団員や団員の子どもたちがダンスを披露したりと、演技・演出にもこだわりを見せていました。スティーヴン・ライニキーの「セドナ」(指揮:猪俣先生)に挑戦したり、シャルル・シモン・カテル(リチャード・ゴールドマン・ロジャー・スミス編曲)の「序曲ハ調」(指揮:秋山紀夫さん)を丁寧に奏でたりと、本番に向け技術や表現に磨きをかけてきた様子がうかがえました。

 

〈おおみや市民吹奏楽団HIBIKIの演奏〉

HIBIKI(指揮:石川未久さん)は、2021年度全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ・宮下秀樹「吹奏楽のための「エール・マーチ」」で幕開け。行進曲で景気をつけて、高橋伸哉「メモリーズ」で表現力を見せ、山下国俊編曲「中村八大ヒット曲メドレー」では、昭和の名曲を楽しく奏でていました。

 

〈おおみや市民吹奏楽団の演奏〉

おおみや市民吹奏楽団は、1993年に秋山紀夫さんらが発起人となり、旧大宮市在住・在勤の音楽愛好家が集まり結成された、歴史の長い楽団だそうです(同団公式サイト、6/3アクセス)。創団時期がちょうど大学卒業の時期であった猪俣先生も、団結成を知ってすぐに入団したとのことです(公演プログラム掲載の猪俣先生プロフィールより。なお、先生のX(旧Twitter)によると、現在は退団している)。意欲的に活動していることもあって、技術面・表現面とも素晴らしい演奏を聴かせていました。

2日の演奏会では、秋山さんがクリフトン・ウィリアムズの「交響組曲」を、武田晃さんが西邑由記子の「フライング・アウェイ」と、久石譲(真島俊夫編曲)の「風の谷のナウシカHighlights」を指揮していました。