高崎アリーナで開催中の第78回全日本体操個人総合選手権は、きょう(14日)、男子の決勝が行われます。

12日に行われた予選では(結果は日本体操協会公式サイトで4/13確認)、橋本大輝選手(パリオリンピック代表内定済)や萱和磨選手は順当に上位で決勝進出(橋本選手は1位、萱選手は3位で通過)。昨年のインターハイを制した角皆友晴(つのがい・ともはる)選手が6位で決勝進出といった若手の台頭や、リオデジャネイロオリンピックに出場した田中佑典選手が7位で予選をクリアしてくるといった、ベテランの頑張りも光ったようです。とはいえ、東京オリンピック代表や昨年のアントワープ世界体操代表だった選手は、橋本、萱両選手を除いて波乱含みの展開。谷川航、北園丈琉両選手は個人総合決勝には残ったものの、航選手は18位、北園選手は24位で、好発進とは言い難い内容。杉本海誉斗(すぎもと・かいと)選手は32位、千葉健太選手は35位で、個人総合決勝には進めずといった、残念な結果に終わりました。

 

このように綴ってみると、日本の体操競技男子は選手層が厚く、一度代表に選ばれたとしても、4年後の国際大会に出られるかは分からない。ほんのわずかな狂いや乱れがあるかないかで、国際大会に出場できるか否かが決まってしまう…といった、シビアな競技である様子がうかがえます。

パリオリンピックの体操男子日本代表争いは、少なくとも現時点では混沌としているように感じているファンも、多いことでしょうね。

 

ところで、角皆選手は6位での予選通過だったとはいえ、ラスト1種目を残した時点では2位(1位は橋本選手)につけていたのだとのこと。強豪の社会人選手や学生選手に物怖じせず挑む、図太い戦いぶりだったようですね。角皆選手は高校3年生(市立船橋高校在学中。橋本選手が教育実習の際、指導したのだとのこと)。仮に高校生でオリンピックを射止めることがあれば、ソウルオリンピックの西川大輔さん、池谷幸雄さん以来の快挙になるのだそうです。