3日行われた東京マラソン2024をもって、パリオリンピック男子マラソン日本代表選考レースが終わりました。MGCファイナルチャレンジにおける日本人トップの成績は、

 

〈福岡国際マラソン2023〉 2023.12.5 福岡市にて

細谷恭平選手(4位) 2:07:23

 

〈大阪マラソン2024〉 2024.2.25 大阪市にて

平林清澄選手(1位) 2:06:18

小山直城選手(3位) 2:06:33

吉田祐也選手(4位) 2:06:37

☆平林選手はMGCチャレンジ指定大会を完走していないため(大阪マラソン2024が初マラソン)、パリオリンピック選考対象外。小山選手はMGC優勝でパリオリンピック代表内定済。よって、MGCファイナルチャレンジの選考対象ランナーでトップの成績を収めたのは、吉田選手である。

☆吉田祐也選手の祐は「示」と「右」を合わせた字。

 

〈東京マラソン2024〉 2024.3.3 東京都にて

西山雄介選手(9位) 2:06:32

 

以上のようになりました(福岡国際、大阪両マラソンのタイムは、日本陸上競技連盟公式サイトで3/3確認。東京マラソンのタイムは速報値)。選考対象ランナーのうち最も速いタイムを出したのは西山選手の2:06:32ですので、設定記録2:05:50には42秒届かず。結果として、設定記録を上回ったランナーは現れませんでした。2時間5分台は狙って出せるタイムではなく、2時間6分台を楽に出せるランナーが、体調・気象等、様々な条件を満たしたときに出すことのできるタイムなのでしょうね。マラソンで記録を出す難しさがうかがえます。

 

ということで、MGC3位の大迫傑選手が、同優勝の小山選手、同2位の赤崎暁選手(崎は「たつさき」)と共にパリオリンピック日本代表にめでたく内定しました。大迫選手はマラソンでは2大会連続の五輪出場です(リオ五輪は5000mと10000mで出場している)。オリンピックの本番で、代表3選手がどんな走りを見せるでしょうか。

 

小山、赤崎、大迫3選手はいずれも大学生のときに箱根駅伝を経験しています(※)。箱根駅伝ファンは、今回もオリンピックの男子マラソン日本代表が箱根経験者で占められることを嬉しく感じていることでしょうね。

 

※小山選手は東京農業大学。赤崎選手は拓殖大学。大迫選手は早稲田大学をそれぞれ卒業。小山選手は関東学生連合の一員として箱根を走っている。