25日に行われた大阪マラソン2024で、平林清澄(ひらばやし・きよと)選手が物怖じしないレースをぐいぐいと展開。初マラソンで初優勝を飾ったほか、2:06:18の初マラソン日本最高かつ男子マラソンの日本学生記録をマークする好走を見せました。従来の男子マラソン日本学生記録は2:07:47(横田俊吾選手、2023年2月の別府大分マラソン)、初マラソン日本最高は2:06:45(西山和弥選手、2023年2月の大阪マラソン)ですから、平林選手の凄さがうかがえます。それでも平林選手は「練習を積んで精進したい」(NHK公式サイト掲載「大阪マラソン 国学院大の平林が初マラソン日本最高で優勝」より、2/25アクセス)と謙虚なコメントをしているので、「今後の活躍が楽しみだ」「もっともっと凄い選手になりそうだ」と感じているファンも多いことでしょうね。

 

今回の大阪マラソンでは、小山直城選手(パリオリンピックマラソン日本代表内定済)が2:06:33で3位(日本人2位)、吉田祐也選手(祐は「示」と「右」を合わせた字)が2:06:37で4位(日本人3位)に入るレースを展開。しかし、MGCファイナルチャレンジの設定記録2:05:50をクリアしたランナーは現れませんでした(☆)。ということで、パリオリンピック最後の1枠は、3月3日の東京マラソンで設定記録を上回るランナーが出たらそのランナー。複数名出たらその中で最も速いタイムを出したランナー。誰も出なかったらMGC3位の大迫傑選手が獲得することになります。

 

☆平林選手はMGCチャレンジ(2021-22シーズンと2022-23シーズンの福岡国際、別府大分、防府読売、大阪、東京各マラソン。及び2022-23シーズンの北海道マラソン)を完走していない(大阪マラソン2024が初マラソン)ため、MGCファイナルチャレンジの設定記録を仮にクリアしたとしても、パリオリンピックの選考は対象外となる。