ブダペスト世界陸上現地時間26日のセッションにおける、日本勢の活躍をまとめましょう。男子4×100mリレーの日本チームが5位入賞。女子5000mで田中希実選手が8位入賞の成果を収めました。

 

リレーは決勝独特の緊張感もあってか、予選でマークした37.71には及ばないものの、37.83のタイムを出してフィニッシュ(タイムは世界陸上公式サイトで8/27確認)。東京オリンピックの途中棄権、オレゴン世界陸上失格の悔しさは、多少は晴らせたのではと思います。この調子で力をつけていけば、パリオリンピックもしくは東京世界陸上で、久しぶりの表彰台もあるかもしれませんね。ちなみにブダペスト世界陸上の4×100mリレー日本チームは、予選と同じく坂井隆一郎、栁田大輝、小池祐貴、サニブラウン・アブデル・ハキーム4選手で決勝に挑んだとのことです。

4×100mリレーの金メダルはアメリカで、ジャマイカは銅メダルでした。アメリカは、筆者が予想したとおり、100m、200mの2冠を達成したノア・ライルズ選手をアンカーに起用。37.38の今シーズン世界最高で頂点にたどり着いています。

 

田中希実選手は、ブダペスト世界陸上にて1500mは準決勝進出。5000mは予選で14:37.98の日本新記録。決勝では14:58.99のタイムで8位に食い込む活躍を見せました。予選ではタイム重視。決勝では勝負重視といった作戦をとったからこそ、5000mでの成功につながったようですね。

 

男子4×400mリレーの日本チーム(地主直央、佐藤風雅、佐藤拳太郎、中島佑気ジョセフ4選手)は、予選で3:00.39のシーズンベストを出しながら、決勝にはわずかに届かず。決勝に残っていればメダルも狙えたので、非常に惜しい予選だったようですね。予選で3分00秒台を狙うのではなく、2分58秒台を狙い、3分を確実に切るといったレースをすれば、また違った結果になったかもしれません。

男子マイルリレーの予選では、インドチームが2:59.05のアジア新記録をマークしたのも特筆すべき点です。杭州アジア大会のマイルリレーでは、インドが日本や中国のライバルになってくるのは確実でしょうね。