バレーボール(インドア)のパリオリンピック予選(OQT)出場国の顔ぶれが、このほど決まりました。早速、FIVBの公式サイトで確認しました(3/18アクセス)。

OQTは、男女ともFIVB世界ランキング上位24か国(五輪開催国のフランスを除く)が、8か国ずつ3つのグループに分かれ、同一グループ内で1回総当たり戦を実施。各グループの上位2か国がオリンピックの切符を手にするという流れです。

 

パリオリンピックに出られる国や地域は男女各12。開催国フランスは出場権を手にしているので、出場枠の残りは男女各11。OQTで男女各6か国が決定。残り枠(男女各5か国)は、2024年のネーションズリーグ終了時におけるFIVB世界ランキングに基づき割り当てられる(第1優先:OQTで出場権を得ていない大陸に属する国。第2優先:オリンピック出場権を持っていない国)とのことです。よって、これまであった各大陸予選や、世界最終予選は行われないということになりますね。確実に切符を獲得したければ、OQTで上位2か国に入ることが必要になってくると言えます。

なお、ロシアはOQT出場国リストには含まれていませんでした(FIVBランキングは男子5位、女子8位)。ウクライナ侵攻の影響で、ロシアがオリンピック出場権争いに加わることは認められないと判断されたものと考えられます。

 

OQTの開催地と出場国は、

 

女子プールA(中国開催)

→中国、セルビア、ドミニカ共和国、オランダ、カナダ、チェコ、メキシコ、ウクライナ

 

女子プールB(日本開催)

→日本、ブラジル、トルコ、ベルギー、ブルガリア、プエルトリコ、アルゼンチン、ペルー

 

女子プールC(ポーランド開催)

→ポーランド、イタリア、アメリカ、ドイツ、タイ、コロンビア、韓国、スロベニア

 

男子プールA(ブラジル開催)

→ブラジル、イタリア、イラン、キューバ、ウクライナ、ドイツ、チェコ、カタール

 

男子プールB(日本開催)

→日本、アメリカ、スロベニア、セルビア、トルコ、チュニジア、エジプト、フィンランド

 

男子プールC(中国開催)

→中国、ポーランド、アルゼンチン、オランダ、カナダ、メキシコ、ベルギー、ブルガリア

 

日本は地元開催となるので、地の利を活かし多くの応援の下、オリンピックを目指すムードが高まりやすい状況を作れる環境にあります。女子はブラジル、男子はアメリカが強敵となりますが、ぜひとも2位以内に食い込み、男女ともパリオリンピックの出場権を手にしてほしいものですね。なお、当ブログ2022年10月18日の記事で触れたとおり、日本開催のプールBは「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」としての開催。五輪前年の国際大会に「ワールドカップ」のネーミングが残るのが、ファンとしては嬉しいものです。