4日に行われた第28回西関東吹奏楽コンクール高校Aの部。今年も埼玉県勢の独壇場か、それとも他県勢が一矢報いる成績を残すか。吹奏楽ファンも展開を楽しみにしていたことと思います。

 

西関東代表に選ばれたのは全て埼玉県の学校で、

 

・埼玉栄高校

・伊奈学園総合高校

・春日部共栄高校

 

全国大会の常連3校が今年も揃って晴れ舞台への切符を獲得する結果となりました。

学校の吹奏楽部ですから、メンバーが毎年替わりますよね。それでも、部員ひとりひとりが高い意識を持ち、課題曲・自由曲共にしっかり仕上げて聴かせ、代表権を取り続けているのは素晴らしいものですね。

 

代表以外の埼玉県勢に目を転じると、Aの部県大会初出場初金賞、更に初の西関東を射止めた叡明高校が、西関東でも金賞を受ける快挙を見せました。叡明高校で指導にあたる中畑裕太先生は、吉見町立吉見中学校と、川口市立青木中学校の2校を全国大会に導いた実績のある先生です。『「行動四原則」で強くなる吹奏楽』(竹書房、2017年3月発行)を読んだ吹奏楽ファンは、ご存じのことでしょう。

 

西関東吹奏楽コンクールは、(全国に行く・行かないに関係なく)金賞を受ける団体のほとんどが埼玉県勢ということも多くあります。しかしながら今年は、東京学館新潟高校(新潟県)、東京農業大学第二高校(群馬県)、韮崎高校(山梨県)が金賞に輝き、意地を見せました。今後、埼玉県代表の学校と互角か、それ以上に渡り合えるレベルの学校が、群馬、新潟、山梨3県にもたくさん出てくると、コンクールがますます面白くなることでしょうね。