第70回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春の高校バレー)は、熱戦も残すところ1日となりました。きょう8日、いよいよ頂点をかけた大一番が東京体育館にて繰り広げられます。

決勝の顔合わせは、

 

〈男子〉

洛南高校(京都)-鎮西高校(熊本)

☆優勝した場合、洛南は2004年広島インターハイ以来、鎮西は1996年山梨インターハイ以来の高校選手権獲得。

 

〈女子〉

金蘭会高校(大阪)-東九州龍谷高校(大分)

☆優勝した場合、金蘭会は2015年1月の春高以来、東九州龍谷は2012年1月の春高(高校選手権としては4連覇、春高としては5連覇を達成した年)以来の高校選手権獲得。

 

男子の試合では、川合俊一さんが「去年から目をつけていた」(フジテレビ「春の高校バレー」1回戦の放送における発言。放送日は1月4日深夜)学校、洛南高校が昨年準優勝の東亜学園高校を破って決勝進出。力のある2年生4選手(番組によると、1年生の頃から主力として活躍していたとのこと)が連日躍動しているようですね。

対する鎮西高校は、春の高校バレーが1月開催になってから決勝に2回(2011年、2016年)進んでいます。しかしながら2度とも準優勝に終わっているため、今回3度目の正直なるでしょうか。

 

女子の試合では「とうりゅう」が2014年の春高以来、久々に決勝の舞台へ戻ってきたので、ファンの皆さんは「今年は待ちに待った歓喜の瞬間を見届けられるかも」と、わくわくしていることと思います。「とうりゅう」は、対戦相手をしっかり選手主体で研究し、劣勢であっても「やってること悪くない」(監督の相原昇教頭がタイムアウトで選手に話した内容。この光景はフジテレビ「春の高校バレー」3回戦・準々決勝で報じられた。放送日は1月6日深夜)状態を作っているようですから、決勝での戦いぶりに注目したいものです。

 

女子の大会3連覇がかかっていた下北沢成徳高校(東京)は、準決勝で金蘭会高校にセットカウント1-3で不覚。今回は決勝に届かなかったのが残念でした。成徳の選手、関係者には、勝ち続ける難しさを痛感した春の高校バレーになったといえるでしょうね。来年の大会に向けた巻き返しに期待しましょう。石川真佑選手が今後、どれだけ力をつけてくるのかも楽しみです。

金蘭会は、春高初優勝の時以来の決勝の舞台です。初制覇の際は大阪対決で、大阪国際滝井高校を破り頂点に立ちました。今回は滝井以上の試合巧者と当たるわけですから、「とうりゅう」の息の根をいかに止めるかが頂点に近づくカギと言えそうです。